2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23760590
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 将之 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70454080)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | こども園 / 幼稚園 / 保育所 |
Research Abstract |
2011年度は、全国的(東北から沖縄まで)に保育施設を訪問し、各地の現況とそれらの特徴を把握することができた。A.特に、認定こども園の全国第1号の秋田県井川町では、保育と3歳児の長時間(従来の保育所)保育の実施が必須となった総合施設の新制度に対するズレ、こども園が普及していない沖縄県では5歳児保育所保育が少ない代わりに5歳児公立幼稚園保育があること、雇用が望める地域愛知県高浜市では保育所型こども園の開始などの自治体ごとの特徴や施設の状況を把握することができた。調査を経る中、こども園に移行した保育施設、保育所機能を追加して3年未満の保育施設を中心に選定して訪問、ヒアリング調査を行った。また、それらB.訪問した各地で、こども園化するための追加機能に着目し、その環境移行に関する試行を中心としたヒアリング調査も行った。追加機能としては、保育所(0~2歳児)機能、調理室、などがあり、0~2歳児保育の排泄(オムツ含)の環境などが試行の項目として上がった。 そして、C.追加機能においては、保育所(0~2歳児)機能の増設が移行の上では最も大きな特徴だが、肥大化と建物の距離や複数の建物と道路との関係が多様化していることがこども園の特徴であり、環境移行の上で障害となりやすいものであり、現況を抑えることができた。2011年度には、道路を移動して数分歩くもの(埼玉)、道路を挟んで隣地に分棟するもの(神奈川)、敷地内で改修して進めているもの(埼玉)、敷地内に幼稚園を転用、分棟するかたちで進めているもの(埼玉・広島ほか)があった。名前としてのこども園ではなく、一体的な運営ができる、連携があるこども園への移行ができるような試行を記録する必要性を見つけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
詳細な調査については行えていないが、その分の新しい概況などを把握する事ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の概況を把握すること、こども園での詳細な実測調査を行うこと予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外の概況を中心として、引き続き国内の移行事例を集めると共に、具体的な事例調査を行う予定である。
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