2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23760590
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 将之 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (70454080)
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Keywords | 保育施設 / 幼稚園 / 保育所 |
Research Abstract |
2012年度は、2011年度から続く国内事例調査と、申請時に計画したデンマークとドイツでの調査を実施することができ、幼稚園と保育所との一体的施設としての保育施設の価値などを明らかにすることができた。特に国内事例においては、移行時に環境のギャップが最も大きいとされる、既存の幼稚園に新しく保育所機能を追加した事例での施設の使われ方調査を行い、その結果を2013年度のこども環境学会の大会にて発表することができた。その際、0,1,2歳児には、従来考えられてこなかった共有空間を作ることによる多様な施設の使用が明らかになった。また、計画当初予想しなかった、避難訓練など保育所にのみ課される義務が、移行した後の試行錯誤としても存在していることがわかった。 2013年度は、2012年度に達成しえなかった、デンマークの事例調査での施設の使われ方調査から、3歳以上児と3歳未満児とが一体的な施設で居ることの特徴を明らかにする。これによって、日本の保育施設のステレオタイプを明らかにすることができる。また、合わせて認定こども園協会事務局長で認定こども園運営者の柿沼平太郎氏に協力者となっていただきながら、2012年度の認定こども園化に際して体験した自らの経験や認定こども園事務局長としての全国事例、そして本研究3年度で調べた事例を擦り合わせながら、特に今後増加すると思われる幼稚園から認定こども園に向けた移行を中心とした、移行のためのチェックリストを作成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外での施設における1日中の詳細調査の予定を2013年度6月に延期した。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度は、2012年度に達成しえなかった、デンマークの事例調査での施設の使われ方調査から、3歳以上児と3歳未満児とが一体的な施設で居ることの特徴を明らかにする。これによって、日本の保育施設のステレオタイプを明らかにすることができる。また、合わせて認定こども園協会事務局長で認定こども園運営者の柿沼平太郎氏に協力者となっていただきながら、2012年度の認定こども園化に際して体験した自らの経験や認定こども園事務局長としての全国事例、そして本研究3年度で調べた事例を擦り合わせながら、特に今後増加すると思われる幼稚園から認定こども園に向けた移行を中心とした、移行のためのチェックリストを作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外調査、国内事例調査の追加、調査協力謝金、データ入力等
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Research Products
(1 results)