2012 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜機能ポーラスアルミニウムの創製とイメージベース解析による変形挙動推定法の確立
Project/Area Number |
23760649
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
半谷 禎彦 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80361385)
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Keywords | ポーラス金属 / 多孔質金属 / 発泡金属 / 摩擦攪拌 / 傾斜機能 |
Research Abstract |
ポーラスアルミニウムの高機能化を目指し,組成の異なる合金からなる傾斜機能ポーラスアルミニウムの作製を試みた.具体的には,アルミニウム合金ダイカスト用ADC12と,工業用純アルミニウムA1050からなるADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムの作製を試みた.ADC12アルミニウム合金に関しては,鋳造工程(ダイカスト工程)においてガス欠陥を含有してしまうが,そのガス欠陥を上手く活用することにより,発泡剤を用いることなくポーラスアルミニウムが作製できることが分かっている.本研究では,特別にアルミニウム合金ダイカスト板材に,通常のダイカスト製品に含有していると考えられるガス量の数十倍程度のものの作製を行い,高気孔率のポーラスアルミニウムが得られるものを用いた.A1050に関しては,通常のポーラスアルミニウム作製と同様,発泡剤を用いた.発泡条件の最適化により,融点の異なる組合せであるが,ADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムができることが分かった.また,ADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムの圧縮試験の実施により,低強度側であるA1050から圧縮変形が進行することが分かった.これは,圧縮試験時の外部変形挙動のみならず,X線CT装置内部で圧縮試験を行い内部気孔形態の変形挙動を調査し,内部の気孔も全てそのように変形していることを確認した.更に,X線CT画像を用いたイメージベース有限要素解析においても,同様に破壊個所に応力集中が起きている様子が観察されるとともに,逆に解析のみで破壊個所を推定できることが示された.
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Research Products
(10 results)