2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規バイオアッセイを適用した金属の抗菌作用の発現及び微生物付着挙動に関する研究
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23760660
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
宮野 泰征 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60466589)
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Keywords | 抗菌 / 抗菌性金属 / 銅 / フィルム密着 / JIS Z 2801 / ISO 22196 / バイオフィルム / 薄膜 |
Research Abstract |
抗菌性金属の物質量をÅオーダーの膜厚で精細に制御した薄膜試料を作製し、金属の抗菌作用の発現機構の解明および金属の抗菌作用の発現を決定する固体物質量と抗菌強度の相関の解明にむけたバイオアッセイに関する検討を展開した。 ①アークプラズマ製膜法を利用した抗菌性金属の物質量をÅオーダーの膜厚で制御した薄膜試料の作製:前年度使用したIBAD(イオンビームアシストデポジション)法よりも、膜厚制御性能に優れるアークプラズマ製膜法を適用し、 Cuの抗菌性金属の薄膜をステンレス鋼(汎用実用材料)、シリコンウエハー(市販平滑表面材料)の各基盤を対象に作製した。作製した薄膜を対象としたAFM、XRF、XPSなどの解析結果から、任意の膜厚で抗菌性金属薄膜試料を作製するための製膜条件を導出した。 ②新規バイオアッセイを利用した抗菌作用発現の閾値(最小物質量)の導出:上述抗菌性金属薄膜試料を適用したフィルム密着法(公定法)を実施した。抗菌作用の発現が確認された膜厚から抗菌金属の物質量を導出し、抗菌性金属ごとの抗菌作用の発現の閾値(抗菌作用の発現を決定する金属の最小固体物質量)および抗菌強度について検討した。 ③その場観察手法を用いた抗菌性金属と微生物の相互作用解明:上記アッセイを適用した抗菌評価空間(固体表面に微生物培養液を接触させ、それをフィルムで覆うことで規定される単位空間)を対象に、蛍光顕微鏡観察、共焦点顕微鏡観察を実施し、微生物の生死挙動、バイオフィルム形成挙動に関する検討を実施した。
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