2012 Fiscal Year Annual Research Report
強度及び位相変調広帯域複合電磁場による革新的健全性評価技術の実現
Project/Area Number |
23760684
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遊佐 訓孝 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60466779)
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Keywords | 国際研究者交流 / 中国 / 材料評価 / 非破壊検査 |
Research Abstract |
本研究は、近年見出された、時間変動電磁場を用いて材料評価を行う際の定量性を飛躍的に向上させる新技術を、現在既に実績を有するkHz領域から実用上恩恵の大きいより高周波領域にまで拡張し、その周波数特性、発現条件及び適用限界等を実験と解析の両面から定量的に評価・分析することで、現状解明が一部不完全であるメカニズムを完全に明らかにすると共に、非破壊検査/評価技術という観点からその性能を定量的に評価するというものである 平成24年度研究においては、平成23年度研究において得られた知見に基づき、kHz電磁場及びGHz電磁場を用いた技術のさらなる検討を進めた。 kHz電磁場を用いた検討においては、平成23年度整備された数値解析環境を用いた詳細な数値解析により、当該技術における主要影響因子の物理的背景を明らかにすることに成功した。また磁性材料を対象とした測定試験により、磁性材料に対しても当該技術は有効であること、のみならず対象に磁性が存在する場合プローブの小型化が実現されうることを明らかとした。併せて、本技術を用いたきず評価における実きずの応答に関する評価・分析を進めた。平成25年度は特に熱疲労割れを対象とし、応力腐食割れと熱疲労割れには有意な差異が存在することを定量的に明らかとした。 GHz電磁場を用いた検討においては、平成24年度見出されたプローブ形状を踏まえ、更なる高性能プローブの開発を試みた。数値解析結果に基づき設計・製作されたプローブは優れた透過特性を有するものであり、従来プローブに比して大幅な信号対ノイズ比の向上を実現することが出来た。また、ノイズ低減のための信号処理手法を開発・適用し、きずの定量化にも成功した。
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