2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23760705
|
Research Institution | Nagano National College of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 忠 長野工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (70383487)
|
Keywords | 材料加工 / 電磁圧接 / 電磁成形 / 高エネルギー速度加工 |
Research Abstract |
衝撃電磁シーム溶接法は「アルミニウム薄板や銅薄板を特性の大きく異なる鋼板など異種金属材を容易に溶接できる」など様々な利点を持つ.しかしながら,本接合に関する最適な接合条件に関しては,経験的にしか得られていないのが現状である.本研究の目的は,衝撃電磁シーム溶接法における最適な接合条件を明らかすることである.これまでの実験において,「シーム溶接された部分は,面でなく2本の線状に溶接されること」などが明らかになっている.このことに衝突パラメーターが大きく関わっていることが考えられる.そこで研究の初年度に導入した構造解析用コンピューターを用いて,引き続きアルミニウム薄板同士および異種金属材を接合する場合の変形シミュレーションを行った.ここで検討した項目は,「薄板衝突時の変形挙動」「接合部近傍の変形の状態」「薄板衝突時の速度」「衝突後の速度変化」「薄板衝突時の角度変化」などの衝突パラメーターである. その結果,「間隙が広くなるとFlyer plate肩部の相当塑性ひずみが大きくなる」「板材同士をしっかり押圧させるためには十分な間隙が必要である」「良好な接合を得るためには間隙を設ける必要がある」などの結論を得た. 本年度は研究最終年度であるため,研究期間全体で得られた結果をまとめるとともに,その総括をした. なお,これまでに得られた結果の一部がMaterials Science Forum Vol. 767 (2014), pp. 166-170に掲載された.
|
Research Products
(3 results)