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2012 Fiscal Year Research-status Report

パルス光励起蛍光測定による緊急時線量測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 23760833
Research InstitutionJapan Atomic Energy Agency

Principal Investigator

藤田 博喜  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所放射線管理部, 研究員 (20446446)

Keywordsパルス光励起蛍光 / 線量 / 石英 / 表土
Research Abstract

平成24年度は、研究実施計画に従い、①パルス光励起蛍光(OSL)測定法の基礎実験、②パルスOSL測定法の最適化を行った。
①については、平成23年度に採取した表土から抽出した石英と鉱物標本からの長石の混合物にパルスOSL測定法を適用し、石英からの信号のみを取り出すための測定条件を検討した。検討の結果、測定温度、前加熱温度、光照射条件、検出時間を設定することができた。また、照射後に一定時間保持した試料に、先に設定した測定条件でパルスOSL測定法を適用し、照射に関する情報を正確に保持しているかどうかを調査した結果、ほぼ保持できていることを確認した。
②については、平成23年度に採取した表土そのものに①で設定した測定条件でパルスOSL測定法を適用し、照射した線量を正確に読み出せるかどうかに関する検討を行った。この時の線量は、京都大学原子炉実験所のγ線源を使用して一定線量照射したものである。なお、予め環境下での線量の情報を消去するため、本事業で購入した太陽光模擬装置で露光を行った。その結果、①の条件のままでは、線量の変動幅の大きいことが分かった。このため、光照射条件の最適化を図った。これにより、①で設定した光照射条件よりも長いパルス幅の光照射の必要性が明らかとなった。ここで最適化した測定条件で再度パルスOSL測定法を適用したところ、全ての試料ではないものの、照射した線量を正確に読み出せることが分かった。
以上のことから、表土にパルスOSL測定法を適用し、線量測定を行える可能性を示すことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度の研究実施計画に従って、着実に研究を実施てきているため、順調に進展していると自己評価している。しかし、論文や学会発表が行えていないことから、現在までの達成度としては、おおむね順調に進展していると評価する。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は、平成23年度に採取した全ての表土に対して、パルスOSL測定法の適用実験を行う予定であったが、一部残っている。これを平成25年度の早い時期に実施し、その後に研究実施計画に基づいて、①パルスOSL測定法による検出下限値の評価、実フィールド試験及び本研究のまとめを実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度においては、光検出に使用する「光電子増倍管」、鉱物の抽出に使用する「化学薬品」を購入する予定である。また、研究成果の報告のため、学会等参加費及び出張旅費で研究費を使用する予定である。さらに、3年間の研究成果報告書作成にも、本研究費を使用する予定である。

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Published: 2014-07-24  

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