2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロクロマチン形成・維持に果たすヒストンシャペロンの役割に関する研究
Project/Area Number |
23770001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高畑 信也 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (50381588)
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Keywords | FACT / クロマチン / ヘテロクロマチン / Spt16 / Pob3 / Swi6 / Chp2 / Nhp6 |
Research Abstract |
本研究課題では以下に掲げた3つのテーマに関して研究を行った:「1.へテロクロマチン形成・維持に必要なヒストンシャペロンの同定」、「2.FACTによるへテロクロマチン形成・維持機構の解明」、「3.染色体上における新規H3K9メチル化領域およびHP1結合領域の探索」。1に関して、分裂酵母のデータベース上に登録されている非必須ヒストンシャペロン遺伝子のノックアウトしてヘテロクロマチン崩壊様表現型が出るかをチェックした所、FACT構成因子以外にもヘテロクロマチン崩壊が起きる事が明らかとなった。2に関してFACTがヘテロクロマチン上で作動する為の分子機構の解析を行い、その一端を明らかにした。研究結果は国内外の学会・シンポジウムで発表を行い、現在は論文投稿中である。3に関してはヒストンH3K9me抗体によるChIP-sequencingを行い染色体上の分布を調べて、新規のヒストンH3K9me化領域を発見した。現在は解析が進行中であり非常にインパクトの大きな発表になる事が期待できる。
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