2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23770119
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
平野 良憲 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教 (50452529)
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Keywords | 細胞内輸送 / 積荷認識 / 軸索ガイダンス / モータータンパク質 / 結晶構造解析 / 分子複合体 / 微小管 |
Research Abstract |
モータータンパク質ミオシンによる積荷の細胞内輸送は、タンパク質やオルガ根らを適切な場所に運び、適切に細胞内へ配置させるために不可欠なプロセスである。ミオシンはC末端のtail領域のドメイン構造の多様性によって様々なシグナル伝達に対応している。現在までにミオシンのモータードメインの機能・構造研究は盛んに行われてきているが、これに対してtail領域の機能・構造解析は遅々として進んでいない。inconventionalミオシンの1つmyosin-Xはtail領域のMyTH4-FERMドメインを介して選択的な積荷認識や微小管との相互作用を担っている、そこで本研究ではmyosin-Xと積荷分子との複合体の立体構造解析を行い、原子レベルで特異的な認識機構を明らかにすることを目的として研究を行った。 本年度はmyosin-Xと積荷分子ingerinおよび微小管の構成タンパク質チューブリンとの共結晶化を行った。チューブリンとの共結晶化については、myosin-Xとチューブリン分子を当モルで混合した試料ではmyosin-X単独の結晶が得られてしまうころから、2つの分子を化学的に融合したキメラタンパク質を作成して結晶化スクリーニングを行った。 インテグリンとの結晶化については、複数あるインテグリン分子のうち、最も強く相互作用するインテグリンを同定をした。この試料を用いて、結晶化領域の最適化を図った。その結果、微小結晶を得ることに成功した。
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