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2011 Fiscal Year Research-status Report

クラスリン小胞輸送の機能障害は造血器腫瘍の原因となる

Research Project

Project/Area Number 23770137
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

昆 俊亮  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (70506641)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords国際情報交流 アメリカ合衆国
Research Abstract

(1)SMAP1(-/-)マウスのコロニーの拡充ならびに表現型解析の継続 現在までに、33匹の老齢SMAP1(-/-)マウスを解析した。その解析結果の内訳は、1.16匹には特段異常は認められない 2.10匹は骨髄異型性症候群(MDS)を発症 3.2匹はMDSと骨髄増殖性疾患(MPD)を併発する複合疾患 4.5匹は急性白血病を発症 であった。また、4.の急性白血病を発症した5匹のマウスのうち、3匹は骨髄単球性白血病を、2匹は赤白血病という診断であった。(2)SMAP1(-/-)マウスのMDS/AML病型とヒトMDS/AMLとの比較 現在までに、ヒト白血病細胞株14株、ヒトMDS 54検体について、smap1遺伝子の翻訳領域をシークエンス解析したが、当該領域の塩基配列変異は確認されていない。(3)SMAP1(-/-)血球における、レセプターエンドサイトーシスの評価 マウス骨髄の赤芽球を用いてトランスフェリンのエンドサイトーシスを評価したところ、SMAP1(-/-)細胞は(+/+)細胞に比べて、その細胞内への取り込みが亢進していた。一方、取り込まれたトランスフェリン受容体の細胞膜へのリサイクリングには全く影響が見られなかった。続いて、骨髄由来マスト細胞(BMMC)を用いてc-Kitの細胞内輸送を評価した。SMAP1(-/-)細胞と(+/+)細胞との間に、c-Kitの取り込みには有意な差異は認められなかったが、(-/-)細胞ではc-Kitの分解が遅延していた。それに伴い、c-Kitのシグナル伝達経路を構成するERKのリン酸化が、(-/-)細胞では亢進していた。さらには、Hrs陽性のMulti-vesicular bodyからリソソームへのc-Kit輸送が顕著に遅延していることを細胞生物学的解析より見出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当該年度における研究計画をほぼ完遂することができた。さらには、今後の研究の発展につながるような研究成果をあげることができた。ただ、上記研究実績の概要の項目(2)SMAP1(-/-)マウスのMDS/AML病型とヒトMDS/AMLとの比較について、今後成果が得られる可能性を含んでいるため、引き続き解析を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

当初の研究計画どおり、以下の2項目について研究を推進する予定である。・MLL-SMAP1キメラによる、細胞がん化メカニズムの解明・SMAP1遺伝子と協調的に働く、白血病発症因子の同定

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成24年度請求額とあわせ、次年度に計画している研究の遂行に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Dysregulation of clathrin-dependent traffic predisposes SMAP1-targeted mice to develop myelodysplastic syndrome and acute myeloid leukemia

    • Author(s)
      昆 俊亮
    • Organizer
      文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究『がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動』 がん若手研究者ワークショップ
    • Place of Presentation
      蓼科
    • Year and Date
      平成23年8月31日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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