2011 Fiscal Year Research-status Report
生殖生長・種子成熟における新規金属タンパクの探索と金属制御機構の解明
Project/Area Number |
23780059
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
高橋 美智子 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (90345182)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / オランダ / ドイツ |
Research Abstract |
鉄、亜鉛、銅、マンガンなど必須金属元素の欠乏により花粉形成の異常、不稔、収量低下が起こる。また、必須であっても金属元素が過剰に存在すると生育阻害が起きる。これらの過程に共通して不可欠なのは細胞内の金属制御である。細胞内では多くの金属結合タンパクや金属結合化合物により金属元素の受け渡しが起き、これによりタンパクの機能発現および細胞内金属の恒常性の維持が行われると考えられる。本研究では新規および既知の金属タンパク質および金属結合化合物に着目し、未だ未解明な生殖成長、胚発生、種子成熟過程における金属元素の細胞内制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とする。23年度はイネ未受精卵のイメージングおよび金属タンパクの解析を中心に研究を行った。その結果未受精卵の亜鉛の分布が明らかになると同時に未受精卵に多くの亜鉛タンパクが存在することが明らかになった。この結果に基づき24年度は受精卵の解析を中心に研究を遂行する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプル収集技術の習得に時間を要するため、当初の予定よりやや進行が遅いが、ほぼ予定どおりに研究を遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
消耗品に適用する予定の研究費を24年度に繰り越した。当初の予定より、24年度にかかる消耗品の予算が多いことが予想されたため、23年度の繰り越し額を24年度に加える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品に適用する予定の研究費を24年度に繰り越した。当初の予定より、24年度にかかる消耗品の予算が多いことが予想されたため、23年度の繰り越し額を24年度に加える。研究を加速させるため、キットの多用や実験補助に研究費を用いる。また成果発表にも研究費を用いる。
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Research Products
(1 results)