2011 Fiscal Year Research-status Report
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23780218
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高梨子 文恵 広島大学, 生物圏科学研究科, 特任講師 (60547214)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ベトナム / 青果物 / 流通 |
Research Abstract |
平成23年度は、まず、ベトナム中南部の青果物産地において、国内大消費地及び中国への輸出を行う産地商人、またそれらの商人の下請けとして機能している産地集荷者に対して聞き取り調査を実施した。これにより、集出荷商人の発生過程、集荷体制、取引方法などが明らかになった。また、ホーチミン市内の青果物卸売市場(主にホーチミン市向けの消費地市場)で販売を行う卸売商人に対しても聞き取り調査を実施し、中国国境市場を含めた広域流通の中でのベトナム大消費地の卸売市場の位置を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画で提示した項目について実際に調査を実施し、必要なデータを収集することができた。これらの調査結果について、当初平成23年度末に学会報告を行う予定であったが、平成24年度開催の学会で口頭報告を行うことになった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、主に生産者に対して聞き取り調査を行う。23年度での調査から、流通広域化によって出荷先の市場が大規模化することによって産地にも大きな変化があることが予測された。具体的には、産地が大幅に移動していること、産地の生産構造が大きく変化していること、それに伴い出作や移住等、生産者の生活に関する課題が発生していることであり、平成24年度は、これらの点について重点的に聞き取り調査を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の研究費は、主に(1)ベトナム中部現地調査(生産者への調査)及び(2)World Congress of Rural Sociology(リスボン、ポルトガルにて7月開催予定)での口頭報告のための旅費として使用する。当初口頭報告は国内で行う予定としていたが、海外での報告に変更したため予算が多く必要となり、平成23年度の予算を繰り越した。
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Research Products
(1 results)