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2012 Fiscal Year Annual Research Report

農産物における地域ブランド・アイデンティティの創造および伝達方法の国際比較

Research Project

Project/Area Number 23780236
Research InstitutionNayoro City University

Principal Investigator

清水池 義治  名寄市立大学, 保健福祉学部, 講師 (30545215)

Keywordsブランド・アイデンティティ / ブランド・エクイティ / 地域ブランド / 農産物 / 地域自然公園 / フランス / 北海道
Research Abstract

北海道B町は森林資源に恵まれた自治体で、持続可能な森林経営を基盤とした地域振興策を進めてきた。特定の地域ブランド政策を利用せず、独自のブランド戦略を実施してきた。ブランド・マネジメントの成功要因は、地域の多様な主体によって構成される産業クラスター研究会の包括的な組織形態、組織的な地域ブランド・アイデンティティの確立とその広範な共有、そして新たに開発された製品・サービスのコンセプトと、このアイデンティティとの一致が指摘できる。これらの結果として、FSC認証を受けるなど、森林とエコという一貫かつ統一的な地域空間のブランド・イメージ確立に奏功していると評価できる。
D地域はイル・ド・フランス地域圏に位置し、パリ都市圏の近郊地域である。地域自然公園は1985年に設立され、拡大するパリ都市圏から地域農地を保全することが目的である。公園マーク認証を受けた農家は、畜産農家・酪農家など畑作農家以外のマイナー農家が多いが、小麦農家・製粉業者・パン加工業・ビール製造業者といった地元畑作物にもとづいた農家・加工業者も認証を受けている。D地域で公園マーク認証された農産物・食品は地域内販売が中心で、域外移出はほとんどなされていない。また、農家側は、公園マークの販売面での効力をさほど評価しておらず、むしろ認証内容の近い有機認証(AB)マークの方を重視する傾向にあった。だが、公園マーク認証された農産物・食品はその地域の特徴を反映した地域性を有するものとして、地域住民から評価されていると言える。
地域空間のブランド・アイデンティティを明確化する地域ブランド認証制度は、そうではない他の制度と比較して、地域空間のブランド・アイデンティティと地域食品のブランド・コンセプトの一致を担保することを通じて、地域食品の典型性をより明確に消費者に認知させる可能性が高い。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013 Other

All Journal Article (2 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] A Conceptual Model for Regional Brand Management: A Case Study of Shimokawa Town, North Hokkaido2013

    • Author(s)
      清水池義治
    • Journal Title

      地域と住民

      Volume: 第31号 Pages: 103-113

  • [Journal Article] 自治体連携を通じた広域連携という視点2013

    • Author(s)
      清水池義治
    • Journal Title

      月刊メディアあさひかわ

      Volume: No.239 Pages: 158-160

  • [Remarks] 清水池義治研究室

    • URL

      https://sites.google.com/site/yshimizuike/home/regionalbrand01

URL: 

Published: 2014-07-24  

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