2012 Fiscal Year Research-status Report
時間領域透過法(TDT)による土壌水分・EC計測手法の検討
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23780251
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
宮本 英揮 佐賀大学, 農学部, 准教授 (10423584)
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Keywords | アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
H.24年度は,以下の点について検討を行った。 ①広帯域信号を用いたTDTの性能評価:H.23年度に製作したガイド付きセンサー,計測システム,チャンバー等を用いて,(a)水分量と電気伝導度を調整した砂を対象に,TDTによる信号計測実験を行った。条件の異なる様々な砂の透過信号を解析した結果,信号の伝播速度と水分量,また信号強度とバルク電気伝導度との間に,相関性が認められることが明らかになった。 ②土壌水分およびECの同時計測モデルの構築:①の実験結果に基づき,TDTによる土壌水分および溶液電気伝導度の同時計測モデルを構築し,構築したモデルに基づく両者の測定精度・測定限界を実験的に明らかにすることができた。この取り組みを通じて,極端な高バルク電気伝導度条件を除けば,TDTは従来のTDRよりもはるかに単純な信号解析アルゴリズムに基づき,両者を比較的高い精度で決定することが可能であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定に沿って概ね順調に研究は進んでいること,また学会発表(2件)や論文を投稿中であるなど成果も挙がっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
H.25年度は,以下の2点について検討を行うこととする。 ①TDTの利便性向上のためのソフト・ハードウェアの整備:マイクロ波・ミリ波工学分野の間瀬淳特任教授(九州大学産学連携センター),伊藤直樹博士(宇部高等専門学校),Scott Anderson会長(Acclima社)らと共同で,野外計測に適したTDTセンサーおよびその観測システム(インターフェイス,プログラムなど)を開発する。 ②開発したTDTシステムの有効性の検討:①の取り組みを通じて開発した計測システムを水田・畑地に設置し,土壌モニタリング法としてのTDTの有効性を実証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は,①TDT計測システムの構築およびその実証と,②研究成果の公開に研究費を充てる予定である。特に,本年度は3ヵ年計画の最終年度にあたることから,土壌物理学会(2件),日本生物環境工学会(1件),米国土壌科学会(1件)において研究発表を行うとともに,農業農村工学会論文集に学術論文を投稿するなどし,研究成果の発表・報告に可能な限り多くの研究費を充てたいと考える。
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