2012 Fiscal Year Annual Research Report
暑熱下における家畜由来の温室効果ガス排出量モニタリングと実態評価
Project/Area Number |
23780257
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
吉越 恆 山口大学, 農学部, 研究員 (10372757)
|
Keywords | 暑熱対策 / 温室効果気体 |
Research Abstract |
牛体熱ストレス時における温暖化リスクと対策法評価」研究と連携し、周囲環境および牛体の生理状態がメタン・二酸化炭素排出量に及ぼす影響について研究するにあたり、前年度に引き続き、二酸化炭素分析計を用いた排出量モニタリングシステムの構築を行い、フラックス測定値の精度検証および技術的問題点整理した。 クローズドチャンバー法によるガスフラックス評価手法の課題については、気流流速が一定条件下では、空気混合と換気状態の把握が可能であり、評価手法としての可能性が示された。しかし、多くの時間帯では、当初予想された濃度差(二酸化炭素では10~30ppm以上)より発現が小さいため、ガス分析計およびガスサンプリングシステムに要求される分解能が高い必要があることが明らかになった。また、流速によるが畜舎内の空気混合の程度の予測に基づいて、サンプリングシステムを構築する必要があり、精度よく測定するためには、施設内の流体解析等を用いた補完的な知見が必要であることがわかった。
|