2011 Fiscal Year Research-status Report
免疫学的・栄養学的要因から提案するわが国の養豚生産システムに適した離乳時期
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23780269
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
塚原 隆充 京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 研究員 (90562091)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 離乳 / 豚 / 消化管 / 発達 / 免疫 / 栄養 / 遺伝子 / 腸内細菌 |
Research Abstract |
強制離乳によるその後の発達への影響を,生後日齢毎に検討した。豊橋飼料(株)テクニカルセンターで飼育されているほ乳中の仔豚を14日齢で9頭,21,28日齢で各々8頭,35日齢で7頭離乳させた。なお,離乳後はどの豚も人工乳を給餌した。離乳7日又は14日後に3~5頭を剖検し,体重,小腸長,腸管内容物中腸内細菌構成,小腸粘膜上皮2糖分解酵素活性,小腸粘膜上皮遺伝子プロファイル,各臓器及び組織の病理組織学的検査に供するため,サンプリングを行った。現在までに2糖分解酵素活性及び遺伝子プロファイルの一部が分析を終了している。増体は,14日齢で最も負の影響を受け,21及び28日齢が同等であり,35日齢離乳では強制離乳による増体減少を最も抑えることが出来た。一方で小腸長さは,強制離乳の日齢による影響を受けていなかった。小腸2糖分解酵素活性は,14日齢離乳7日後では,離乳したにもかかわらずラクターゼ活性が顕著に高値を示したが,離乳14日後では低下した。21~35日齢離乳7日後では,マルターゼ活性が主な2糖分解酵素であったが,28又は35日齢離乳が21日齢離乳よりも活性が高かった。21~35日齢離乳14日後にはマルターゼ活性が主な2糖分解酵素になり,離乳日齢を遅くする毎にマルターゼ活性は高くなった。小腸粘膜上皮遺伝子プロファイルを見ると,離乳よりも日齢による遺伝子変化の差が大きく,14日齢から21日齢にかけて遺伝子発現は大きく変化した。現段階の結果までで考察を行うと,14日齢離乳は仔豚の離乳に対する準備が整っておらず,少なくとも21日齢以降での離乳が望ましいと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本課題に対する研究資金総額の決定が遅れたため,研究規模の決定が出来ず,結果として平成23年度課題は約半年間しか実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は,平成23年度の下半期実施予定分を上半期に実施し,平成24年度上半期実施分を下半期に実施する。平成25年度は比較的ゆとりを持って研究計画を立てていたため,平成25年度上半期に平成24年度下半期実施分を実施し,平成25年度実施分は下半期で全て実施する事とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
時間的に半年間の遅れがあるが,研究内容としては順調に推移しているため,当初計画に大きな変更はない。平成24年度も殆どが物品費であり,少額の旅費,その他経費に充当する予定である。
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