2011 Fiscal Year Research-status Report
新規プリオン蛋白質(PrP)ファミリーShadooとPrPの相互作用に関する研究
Project/Area Number |
23780299
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
作道 章一 琉球大学, 医学部, 准教授 (10397672)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | プリオン / SOD / Shadoo / 人獣共通感染症 / 抗酸化 / 感染症 / 獣医学 / 神経科学 |
Research Abstract |
申請者らは、PrP遺伝子(Prnp)欠損マウスからPrnp欠損神経細胞株を作製し、正常型プリオン蛋白質(PrPC)の機能部位がオクタリピート領域と疎水性領域であることを明らかにするとともに、PrPCが抗酸化ストレス・抗アポトーシス機能を持つことを世界に先駆けて報告した。さらに、Prnp欠損神経細胞に欠損変異Prnpを導入した細胞へのマウススクレイピー感染でオクタリピート領域がプリオン増殖に必須であることを示した(科学研究費補助金:若手(B)平成17~19年度)。本研究は、これらの背景をもとに発展的展開を図るものであり、Prnp欠損細胞株を用いることで、プリオン増殖の必須因子であるPrPCを中心にPrPCと最近発見されたプリオン蛋白質(PrP)様蛋白質Shadoo(Sho)の機能類似性やプリオン感染時や正常時の両者の相互作用の生理的意義についての細胞レベル・蛋白質レベルでの解析に焦点を絞り解析を行う。最終的には、Prnp欠損マウス神経細胞株にSprnやPrnp、およびそれらの欠損変異遺伝子や融合遺伝子を導入した細胞を作製するために、本年度はSprnおよびPrnp遺伝子発現プラスミドの作製を行った。そして、HEK293細胞を用い、導入遺伝子がこれらのプラスミドにより発現できることを確認した。今後は、これらのプラスミドをPrnp欠損マウス神経細胞株に導入して、その機能解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Prnp欠損マウス神経細胞株にSprnやPrnpを導入した細胞を作製するためのSprnおよびPrnp遺伝子発現プラスミドの作製をが終了しており、順調に研究進展がみられる。
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Strategy for Future Research Activity |
作製されたプラスミドをPrnp欠損マウス神経細胞株に導入して、ShadooやPrPの機能解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に試薬やプラスチック製品などの消耗品に使用する予定である。
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