2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790076
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
東 恭平 千葉大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (10463829)
|
Keywords | ポリアミン輸送 / OCT2 / ヘパラン硫酸 / プトレスシン / アグマチン / スペルミジン / スペルミン |
Research Abstract |
1.現在までに、organic cation transporter 2(OCT2)はプトレスシン(PUT)、スペルミジン(SPD)、アグマチン (AGM)を取り込むことが報告されている。そこでOCT1、OCT2、OCT2-A、OCT3、OCTN1、OCTN2、MATE1及びMATE2-KをHEK293細胞に形質導入し、ポリアミン輸送活性を調べた。その結果、OCT2がスペルミン(SPM)を、hOCT3がAGMを取り込むことを新たに明らかにした。OCT1、OCT2-A、OCTN1、OCTN2、MATE1及びMATE2-Kによるポリアミン輸送活性は認められなかった。OCT2-AはOCT2のC末端側が欠損したスプライスバリアントであることから、OCT2のC末端側がポリアミン輸送に重要であることが考えられた。OCT2のC末端側に注目し、ポリアミン輸送に関与するアミノ酸残基の探索を行った。その結果、OCT2のAsp427、Glu448、Glu456、Asp475、Glu516及びGlu530の6種がPUT及びAGMの輸送に重要であった。一方、SPDの輸送活性にはGlu448を除いた上記5種のアミノ酸の他、Glu527及びAsp551の7種が必要であり、二価と三価のアミンでOCT2の基質認識部位が異なることが明らかとなった。 2.SPM取り込みは、ヘパラン硫酸 (HS)プロテオグリカンであるグリピカン-1(GPC1)のHSとSPMの結合を介したエンドサイトーシスに依ることが示唆されている。HEK293細胞を用いてGPC1によるSPMの輸送活性を検討した結果、SPMに対するkm値は1.74mMと親和性は低かった。またHS欠損株pgsA-745のSPM輸送活性は、野生型と比べほとんど変化が認められなかったことから、生理条件下においてHSはポリアミン輸送に関与していないことが明らかとなった。
|
-
[Journal Article] Role of polyamines at the G1/S boundary and G2/M phase of the cell cycle.2013
Author(s)
Yamashita T, Nishimura K, Saiki R, Okudaira H, Tome M, Higashi K, Nakamura M, Terui Y, Fujiwara K, Kashiwagi K, Igarashi K.
-
Journal Title
Int J Biochem Cell Biol.
Volume: 45
Pages: 1042-1050
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
[Journal Article] Inverse correlation between stroke and urinary 3-hydroxypropyl mercapturic acid, an acrolein-glutathione metabolite.2012
Author(s)
Yoshida M, Mikami T, Higashi K, Saiki R, Mizoi M, Fukuda K, Nakamura T, Ishii I, Nishimura K, Toida T, Tomitori H, Kashiwagi K, Igarashi K.
-
Journal Title
Clin Chim Acta.
Volume: 413
Pages: 753-759
DOI
Peer Reviewed
-
-
-