2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790122
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
近藤 嘉高 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20507397)
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Keywords | 代謝 / 生化学 / 酵素 / 動物 / ペントースリン酸経路 / グルコン酸キナーゼ |
Research Abstract |
[目的]ペントースリン酸経路は、グルコース6-リン酸をグルコノラクトン6-リン酸、グルコン酸6-リン酸を経て、グリセルアルデヒド3-リン酸に代謝し、NADPHおよび核酸原料の供給を担う。細菌類では、グルコースからグルコノラクトン、グルコン酸を経て、グルコン酸6-リン酸に至る副経路が知られている。しかし、動物において副経路が存在するかどうかは不明である。そこで、ヒトおよびマウスにおいてグルコン酸をグルコン酸6-リン酸にリン酸化するグルコン酸キナーゼの同定を試みた。 [方法・結果]NCBIのBLAST検索の結果、細菌Pseudomonas putida KT2440におけるグルコン酸キナーゼ遺伝子のアミノ酸配列は、ヒトおよびマウスにおける候補遺伝子(GenBank accession no.NM_001001551およびNM_198004)のアミノ酸配列とそれぞれ70%および69%の相同性を示した。候補遺伝子は、ヒトおよびマウスの肝臓からmRNAを抽出後、cDNAライブラリーよりクローニングした。N末端に6×Hisを融合した組換えタンパク質は、候補遺伝子をpColdIIベクターに組換えて大腸菌に形質転換した後、15℃で24時間培養して大量発現させた。可溶性分画に発現が認められたので、Ni-NTA agaroseカラムおよびDEAE-Sephacelカラムを用いて純度95%以上に精製した。精製したヒトおよびマウスの6×His融合組換えタンパク質は、グルコン酸キナーゼ活性が認められた。 [結論]動物におけるペントースリン酸副経路の存在が示唆された。
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[Journal Article] Leprdb/db mice with senescence marker protein-30 knockout (Leprdb/dbSmp30Y/-) exhibit increases in small dense-LDL and severe fatty liver despite being fed a standard diet.2013
Author(s)
Kondo Y., Hasegawa G., Okada H., Senmaru T., Fukui M., Nakamura N., Sawada M., Kitawaki J., Okanoue T., Kishimoto Y., Amano A., Maruyama N., Obayashi H. and Ishigami A.
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Journal Title
PLoS ONE
Volume: 8(6)
Pages: e65698
DOI
Peer Reviewed
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