2013 Fiscal Year Annual Research Report
起立性低血圧における前庭-動脈血圧反射の定量的評価と飲水による改善方法
Project/Area Number |
23790246
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
安部 力 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10585235)
|
Keywords | 圧受容器反射 / 起立性低血圧 / 飲水ー昇圧反射 / 食塩感受性高血圧 / 不整脈 / 期外収縮 / ミクログリア |
Research Abstract |
申請者の研究目的は、1) 起立性低血圧における前庭系と圧受容器反射の相互作用解明、2) 飲水における昇圧反射(飲水―昇圧反射)のメカニズム解明、3) ヒトの起立性低血圧に対する飲水―昇圧反射の有用性確認、という3点である。平成23年度には1)および3)について、平成24年度には2)について国際誌にて報告した。また、平成25年度には、圧受容器を破壊した食塩感受性高血圧発症ラットにおける飲水中の不整脈発症および脳障害についての研究成果を国際誌にて報告した。圧受容器を破壊した食塩感受性高血圧ラットでは、飲水中の急激な昇圧応答により、心室の機械受容器が刺激されて徐脈性の不整脈が生じた。また、不整脈が生じている間には期外収縮も見られ、これらの応答はアトロピンの投与により完全に消失した。このことから、飲水中の迷走神経活動亢進が、不整脈や期外収縮を引き起こしていることがわかった。さらに、飲水中に繰り返しておこる昇圧応答によって、脳脊髄液中のTNF-αの濃度増加や第3および第4脳室周囲でミクログリアの集積が見られた。このことから、飲水中の昇圧応答は脳障害を引き起こすことがわかった。
|
Research Products
(14 results)
-
[Journal Article] Arterial pressure oscillation and muscle sympathetic nerve activity after 20 days of head-down bed rest.2013
Author(s)
Tanaka K, Nishimura N, Sato M, Kanikowska D, Shimizu Y, Inukai Y, Abe C, Iwata C, Morita H, Iwase S, Sugenoya J.
-
Journal Title
Auton Neurosci
Volume: 177(2)
Pages: 266-270
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-