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2013 Fiscal Year Annual Research Report

G蛋白共役型受容体を介したエストロゲンシグナルによる免疫反応終息機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23790273
Research InstitutionAzabu University

Principal Investigator

岡本 まり子  麻布大学, 獣医学部, 講師 (30415111)

KeywordsGPR30 / GPER / 自然免疫 / IL-6 / 炎症性サイトカイン / シグナル伝達
Research Abstract

女性ホルモンであるエストロゲンには抗炎症作用が知られているが、自然免疫反応制御における詳細な分子機構は明らかではない。本研究では新たに細胞膜型エストロゲン受容体として同定されたGPR30/GPERが自然免疫応答制御に関与しているかどうかについて、主に炎症性サイトカインの産生制御に着目して検討を行った。
まずGPR30を介したシグナルがマクロファージなどの自然免疫系細胞からの炎症サイトカイン産生を抑制するかどうかという直接的な制御機構の有無について調べた。マクロファージ細胞株を使用しまず内在性GPR30の発現について確認した。マクロファージ細胞株では核内移行型エストロゲン受容体も発現しているため、GPR30特異的アゴニストを使用してマク
ロファージ細胞株からの炎症性サイトカイン産生におけるGPR30シグナルの関与について検討を行ったところ、GPR30はLPS刺激によるマクロファージからのIL-6産生をmRNA及びタンパク質レベルで抑制した。しかしTNFalpha産生については影響を及ぼさなかった。この差異がどのような機構により生じるかについては現在のところ不明である。さらにGPR30は転写因子NF-kappaBによるプロモーター活性化を抑えることがわかった。さらにNF-kappaBシグナルに関わるキナーゼの活性化について調べたところ、2種類のキナーゼにおいてLPS刺激によるリン酸化をGPR30からのシグナルが抑制することが明らかとなった。また自然免疫応答にはNK細胞も関与していることよりNK細胞機能発揮におけるGPR30の制御の有無について検討を行ったところ、NK細胞の細胞障害活性化をGPR30アゴニスト投与により減少させる傾向が観察されたが有意な差は見られなかった。またGPR30シグナルはIL-8産生細胞においてもNF-kappaBシグナルを抑制することが明らかとなった。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] マクロファージにおけるGPR30による炎症性サイトカインの制御

    • Author(s)
      鈴木拓人、潮崎日名子、水上洋一、池田輝雄、岡本まり子
    • Organizer
      第36回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      神戸(兵庫、日本)
  • [Presentation] Helicobactor pylori CagA による胃細胞での NF-kB 経路活性化における GPR30 の関与について

    • Author(s)
      三浦篤史、伊東諒太、鎌田駿季、池田輝雄、岡本まり子
    • Organizer
      第88回麻布獣医学会
    • Place of Presentation
      山口(山口、日本)
  • [Presentation] 獣医師のための免疫の基礎について

    • Author(s)
      岡本まり子
    • Organizer
      平成25年度公益社団法人徳島県獣医師会小動物講習会
    • Place of Presentation
      徳島(徳島、日本)
    • Invited

URL: 

Published: 2015-05-28  

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