2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790308
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤田 隆司 立命館大学, 薬学部, 准教授 (30319793)
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Keywords | バイオマーカー / ストレス / 骨代謝 / 皮膚 / Runxファミリー / 発毛 / ステム |
Research Abstract |
硬組織における骨形成担当細胞の分化制御において、Runxファミリーの重要性は既報の通り、極めて重要である。Runxファミリーの標的遺伝子探索研究から、骨ストレスバイオマーカーとしてGeneXを同定し、特許申請に至った(特願2013-039767号)。他に、20の候補遺伝子をバイオマーカー抽出した。うち1件は特許申請準備中にある。 特許申請については、バイオマーカーの実用性を検証するために、植物性エキス4000種のメタノール抽出液ライブラリをテストしつつある(1500種は検証済み)。当初は、骨ストレスバイオマーカー同定を主眼としていたが、発毛に関わるバイオマーカーの抽出に至った。このバイオマーカーとしての実用可能性を探るため、検証した。実用化を見据え、コストを考慮して10数種を動物実験にて発毛について検証した。対象には、現在時点で唯一の発毛薬、塩酸ミノキシジルを用いた。その結果、本申請課題にて抽出したバイオマーカーであるGeneXが、発毛制御において相関性が高い成績を得つつある。少なくとも、GeneXの発現を指標としたスクリーニングシステムにおいて、塩酸ミノキシジルよりも強い発毛作用を発揮する植物性エキスを得ることが出来た。特許に関わるGeneXについては、老化に伴い発現減少し、毛周期に依存せず、毛包幹細胞を標的とする新しい発毛促進ターゲットとするコンセプトで解析を行ってきた。実際、GeneXの発現は毛周期に相関しない結果を得ている。すなわち、発毛に対して「ステム」を標的とした新しいスクリーニングシステムの構築に成功した。
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Research Products
(3 results)