2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790340
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
日野 真一郎 宮崎大学, 医学部, 講師 (00372699)
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Keywords | 小胞体関連分解 / 骨・軟骨形成 |
Research Abstract |
小胞体内での膜タンパク質や分泌タンパク質の品質管理に重要な役割を果たす小胞体関連分解(ERAD; ER-associated degradation)では、小胞体膜貫通型E3ユビキチンリガーゼHRD1/Synoviolinがユビキチン・プロテアソーム分解系の中心的な役割を果たしている。本研究では、細胞の分化や組織形成におけるHRD-1/Synoviolinの生理的役割の解明を目的に、骨芽細胞あるいは軟骨細胞におけるHRD-1/Synoviolinの基質の同定をスクリーニングにより試みた。軟骨形成に必須の因子であるBBF2H7、骨形成に必須の因子であるOASISがHRD-1/Synoviolinの基質である可能性を新規に見出した。HRD-1/Synoviolinによる両分子の制御機構を検討したところ、HRD-1/Synoviolinが軟骨細胞と骨芽細胞のそれぞれの細胞内でBBF2H7やOASISと複合体を形成し、両蛋白質の分解を制御していることが明らかとなった。HRD1/Synoviolin欠損株にBMP2を用いて分化誘導を行うと有意なコラーゲンの分泌増加を認め、HRD1/Synoviolin欠損株でのOASISノックダウン細胞に分化誘導を行うと有意なコラーゲンの分泌増加を認めなかった。本研究によりHRD1/SynoviolinはBBF2H7やOASISの分解制御を介して軟骨細胞や骨芽細胞の分化・成熟に関わっている可能性が示唆された。
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[Journal Article] Activation of OASIS family, ER stress transducers, is dependent on its stabilization.2012
Author(s)
Kondo S,Hino S-I, Saito A, Kanemoto S, Kawasaki N, Asada R, Izumi S, Iwamoto H, Oki M, Miyagi H, Kaneko M, Nomura Y, Urano F and Imaizumi K
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Journal Title
Cell death and differentiation
Volume: 19
Pages: 1939-1949
DOI
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