2012 Fiscal Year Annual Research Report
トランスポゾンを用いた遺伝子治療法開発のための基礎的研究
Project/Area Number |
23790387
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 由恵 九州大学, 生体防御医学研究所, 学術研究員 (00388935)
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Keywords | 疾患特異的iPS細胞 |
Research Abstract |
レトロウイルスを用いて野生型マウス胎児(WTF)、Pyruvate kinase(PK)欠損マウス胎児(PKF)より得られた線維芽細胞に山中4因子(Klf4, Oct3/4, c-Myc, SOX2)を導入しiPS細胞様のコロニーを得た。iPS細胞誘導に先立ち、WTマウス、PK欠損マウスより得られたf線維芽細胞を用いてgenotypingを行い、PKホモ欠損であることを確認した。これらのコロニーはSSEA1、Nanog、アルカリホスファターゼ陽性であり、レトロウイルス由来の外来性4因子の発現は消失しており、内在性遺伝子の発現が確認された。また、各種ES細胞マーカーを発現していた。テラトーマ形成のためにこれらのコロニーをSCIDマウス精巣内に移植したところ、奇形腫形成が確認された。WTF iPS細胞を用いて血球細胞への分化誘導を行った。胚葉体(EB)形成8-12日目にOP9細胞上に再播種し、mVEGF,mIGFIIを含む分化誘導培地で5日間培養した。その後、mSCF, mIL-3, dexamethasone, hEPOを含む培地に置き換えさらに5日間培養し、MACS beadsを用いてCD71陽性細胞を分取した。CD71陽性細胞の割合は40-60%であった。CD71陽性細胞にmicroporatorにてGFPをレポーターとする遺伝子治療用ベクターを導入し、レトロネクチンコートしたプレート上に培養したOP9細胞上に播種した。5-7日後、GFP陽性細胞コロニーをピックアップし、ピックアップしたGFP陽性細胞コロニーをmSCF, mIL-3, dexamethasone, hEPO、mIL-6, seleniumを含む分化誘導培地上でOP9細胞と共培養した。21日後、CD71陽性ter119陽性細胞の割合をフローサイトメトリーにて測定したところ、その割合は約30%であった。
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Research Products
(5 results)