2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺腺癌の上皮間葉系転換におけるクロマチンリモデリング分子の機能異常の関与
Project/Area Number |
23790413
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松原 大祐 東京大学, 医科学研究所, 講師 (80415554)
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Keywords | 肺癌 / クロマチンリモデリング / EMT |
Research Abstract |
肺腺癌細胞株と原発性肺腺癌症例(93例) を用いて、クロマチンリモデリング因子であるBRG1、BRMの変異、発現低下が、上皮マーカーの発現低下、EMT形質、充実性腺癌形態などに関わり、予後不良を示すこと、かつ、BRG1欠失とEGFR変異とが相互排他的であることを見出した(Matsubara et al, Cancer sci, 2013)。また、肺腺癌細胞株40株におけるクロマチンリモデリング因子の発現とチロシンキナーゼの発現との比較を行っている過程で、Group Iに属する肺腺癌細胞株LC-2/adにおいて、RETが過剰発現していることに気づき、RET転座特異的PCRを行ったところ、CCDC6-RET転座を見出した。結果として、世界で初めて、RET転座を有する肺腺癌細胞株の存在を報告し、なおかつ、RET転座を有する肺腺癌に対しRET阻害剤(Vandetanib)が有効である可能性を示した(Matsubara et al, J Thorac Oncol 2012)。
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Research Products
(7 results)