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2012 Fiscal Year Annual Research Report

1型インターフェロンによる脾臓辺縁帯環境の制御を中心とした肺炎球菌感染防御機構

Research Project

Project/Area Number 23790487
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

内山 良介  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20456891)

Keywords肺炎球菌 / I型インターフェロン / 辺縁帯B細胞
Research Abstract

肺炎は本邦における死亡原因の第4位を占め、その死亡者は毎年10万人にものぼり、社会的にその制御が重要な疾患である。肺炎の発症要因の中でも、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)による感染症は重要な原因の一つである。肺炎球菌の表層は多糖成分で構成された莢膜構造で覆われており、これが主要な病原因子となっている。すなわち、莢膜多糖が表面を覆っているため、菌体表面における補体活性化が阻害され、マクロファージなどからの貪食に抵抗性を示し、生体防御系を回避する。この莢膜抗原に対する抗体は、菌のオプソニン化を促進して補体系の活性化を誘導する。その結果、マクロファージの貪食を活性化することで、菌の排除を促進するため、莢膜に対する抗体は感染防御に有効である。
I型インターフェロン(I型IFN)は、ウイルス感染防御に重要なサイトカインであり、C型肝炎ウイルス感染症に対する治療において臨床応用されている。一方、細菌感染防御におけるI型IFNの役割についても研究が行われつつある。我々はこれまでの研究で、肺炎球菌の莢膜抗原ワクチン(PPV23)接種マウスにIFN-βを投与すると、脾細胞からの莢膜抗原特異的なIgM抗体産生量が上昇することを見出した。そこで、マウスより調整した脾細胞をin vitroで培養し、抗体産生細胞である辺縁帯B細胞の細胞数変化を観察した。その結果、IFN-β非存在下では、その細胞数が経時的に減少するのに対し、IFN-β存在下ではその減少が抑制された。この減少抑制作用はI型IFN受容体欠損マウス由来細胞では認められなかったことから、I型IFNの効果によることが確認された。さらに、セルソーターにより分離した辺縁帯B細胞においても、同様に細胞数減少の抑制が認められたことから、I型IFNが辺縁帯B細胞に直接作用し、細胞数減少を抑制している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] 兵庫医科大学 病原微生物学講座ホームページ

    • URL

      http://www.hyo-med.ac.jp/department/micro/index.htm

URL: 

Published: 2014-07-24  

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