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2012 Fiscal Year Annual Research Report

新規なマウス瀘胞樹状細胞株を用いる胚中心B細胞選択機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23790537
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

曲 正樹  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (50359882)

Keywords抗体の親和性成熟 / 胚中心 / 濾胞樹状細胞
Research Abstract

本研究では,濾胞樹状細胞により分泌されるプロスタグランジンE2(PGE2)とIL-21 による胚中心B細胞の新規な負の選択機構について明らかとしてきた。本年度は,PGE2/IL-21による胚中心B細胞分化段階出による感受性の違いを明らかとする事を目的とした。
1. まず,活性化B細胞と胚中心B細胞のIL-21/PGE2に対する感受性を評価した結果,胚中心B細胞において,IL-21/PGE2によるアポトーシス細胞の割合が増加していた。これは,胚中心におけるB細胞アポトーシスへのIL-21/PGE2の関与を示唆する。しかし,胚中心B細胞は分画後すぐにアポトーシスが誘導される事から,詳細な解析が困難であったため,次に,胚中心B細胞株を用いた。
2. セントロブラスト様細胞株とセントロサイト様細胞株を用い,IL-21/PGE2に対する感受性を比較した。その結果,胚中心において実際にクローン選択が起るセントロサイト様細胞株において,IL-21/PGE2に対する増殖抑制及び,アポトーシス誘導が認められた。一方で,セントロブラスト様細胞株においては,IL-21/PGE2による影響は見られなかった。
以上の結果は,胚中心におけるクローン選択において,IL-21/PGE2の刺激が重要な役割を持つ事を示唆する。
さらに,濾胞樹状細胞の生理的役割を解析する過程で,濾胞樹状細胞が,脾臓に存在するリンパ球系以外の細胞集団から,新規なミエロイド系細胞を誘導する事を見出した。現在までに,濾胞樹状細胞がミエロイド系細胞の分化に及ぼす影響に関する報告はない。また,この新規なミエロイド系細胞のB細胞に与える影響について解析した結果,胚中心B細胞の増殖を強く促進していた。これは,胚中心反応に,濾胞樹状細胞のみならず,ミエロイド系細胞が関与する可能性を示唆する。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Presentation (6 results)

  • [Presentation] IL-34依存的に発生する新規単球系細胞による胚中心B細胞の分化誘導

    • Author(s)
      岩崎映理子
    • Organizer
      第35回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      福岡
  • [Presentation] 濾胞樹状細胞依存的に発生する新規CD11b+CXCR4+単球系細胞の解析

    • Author(s)
      谷本晃
    • Organizer
      第35回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      福岡
  • [Presentation] IL-34依存的に発生する新規単球系細胞の分化機構;IL-34とCSF1の異なる作用

    • Author(s)
      山根文寛
    • Organizer
      第35回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      福岡
  • [Presentation] スプライシング因子SRSF1のアイソフォームSRSF1-3は,R-loopを形成することでIgV高頻度突然変異を誘導する

    • Author(s)
      川口祐加
    • Organizer
      第35回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      福岡
  • [Presentation] IL-34-dependent monocytic cells that promote centroblast-associated phenotype expression in mouse activated B cells.

    • Author(s)
      Magari Masaki
    • Organizer
      2012 日本免疫学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      神戸
  • [Presentation] A splicing isoform of the splicing factor SRSF1, SRSR1-3, has role in R-loop formation in IgV hypermutation.

    • Author(s)
      Kanayama Naoki
    • Organizer
      2012 日本免疫学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      神戸

URL: 

Published: 2014-07-24  

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