2011 Fiscal Year Research-status Report
ICTを利用した2型糖尿病患者の管理システムの構築
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23790559
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内村 祐之 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40574124)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 遠隔医療 / 2型糖尿病 / 医療ICTシステム |
Research Abstract |
本研究は糖尿病患者を対象に高度なデータ処理、言語処理エンジンを搭載した医療ICTシステムの開発を目的とする。医療IT技術は医療者間、また医療者と患者間で適時、的確なデータ、メッセージ通信を可能にする技術(eHealth、telemedicine)として注目され、2型糖尿病患者では血糖コントロール及びQOLの改善に一定の効果があると報告されている。一方で、医療者が随時患者に個別対応するため医療者の業務量と負担が著しく増大するとして積極的な導入に至っていない。本研究では患者から送信されたデータ及びコメントを自動的に解釈し、患者の送信内容から患者をリスクに応じて層別化し、リスクが高い場合のみ医療者が個別対応するシステムを開発し従来のシステムに比較し医療者の負担を軽減することを目的とする。平成23年度は、課題1: データ通信モジュールの開発、課題2: データ判定モジュールの開発、課題3: 自動応答モジュールの開発を行った。また、本格的な臨床試験を行う前に、システムの頑健性・信頼性を十分にチェックする必要があるため、臨床試験の前に十分に管理できる小規模な予備実験を行った。講座内のスタッフを対象としてシステムの安全性、正確性を確認した後、健常者を対象に1か月の試験運用を行い、更に10名の2型糖尿病患者を対象に1ヶ月間予備実験を行った。ここではシステムの安全性、正確性を確認し、更に各モジュールの一連の流れについて安全性、正確性を再度検証した。また、音声入力、音声からテキストへの変換、更にデータベース内の最も近似度が高い回答文へのマッチング、回答文と予めペアリングされたアドバイス文の送信過程に不具合がないかを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【平成23年度】実験システム開発(課題1~3)及び予備実験がほぼ順調に行われた。
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Strategy for Future Research Activity |
【平成24年度】実証実験を行う予定である。予備実験にてシステムの安全性を検証したのち、倫理委員会から糖尿病患者を対象とした臨床試験を実施するための承認を得るため、倫理委員会に倫理申請をし、審査を受ける。倫理委員会承認後、臨床試験のエントリーを開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究で開発したシステムは血糖測定器、血圧計、体重計、万歩計から生体情報を得て、通信ボックスを使ってサーバーにデーターを送り、結果及び生活習慣はスマートフォンで管理する。臨床試験ではこれらの機器類が必要であり、臨床試験では実証実験よりも対象者の規模を大きくして行う予定である。
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Research Products
(1 results)