2012 Fiscal Year Annual Research Report
不安定プラークを特異的に検出する新規ナノテクノロジー動脈硬化診断法の開発
Project/Area Number |
23790600
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小川 弘子 岡山大学, 大学病院, 助教 (70423283)
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Keywords | リポソーム / 動脈硬化 |
Research Abstract |
薬剤内包リポソームを作成し、動脈硬化モデルマウスへの投与により、その効果を検討した。 1). 薬剤内包リポソームの作成 高脂血症の治療薬として広く用いられているプラバスタチンをリポソームに内包化した。その他、スタチン系薬剤を含め、検討を行ったが、内包化が行えなかった。 2).薬剤内包リポソームによる動脈硬化モデルマウスの治療効果判定 WTD負荷ApoE KOに蛍光内包リポソームを静注24時間後、in vivo imagingを行い、同程度の動脈硬化を呈したマウスを薬剤内包リポソームとコントロールリポソームを投与する2群に分け、各リポソームを3回投与した。その後、再度、蛍光リポソーム静注24時間後、in vivo imagingを行い、薬剤投与群で、シグナルの低下を認めた。プラークの安定化を確認するため、大動脈を摘出し、RNAを抽出した。リアルタイムPCR法を用いて、マトリックス分解酵素やサイトカインについて、定量評価を行った。薬剤内包リポソーム投与群で、マトリックス分解酵素の発現が低下していた。これらのことから、今回の蛍光内包リポソームによるin vivo imaging像はプラーク安定化の変化を評価することができる可能性があることが示せた。また、薬剤内包リポソームは効果的にプラーク安定化に寄与することができる可能性がある事が示せた。
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Research Products
(1 results)