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2012 Fiscal Year Annual Research Report

血清中エキソソーム内アンチセンスRNAによる新たな大腸癌スクリーニング法の開発

Research Project

Project/Area Number 23790613
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

千葉 満  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (20583735)

Keywordsエキソソーム / RNA / 大腸癌
Research Abstract

エキソソームは後期エンドソームが多胞体へと成熟する際に形成される直径40~100nm程度の膜内小胞のことである。エキソソームは多胞体が形質膜と融合することによって細胞外へ放出されると考えられている。エキソソームに内在する成分は由来する細胞の種類によって異なるため、それぞれの細胞株から分泌されるエキソソーム内にどのような成分が存在するか明らかではない。本研究ではまず大腸癌細胞株由来エキソソームの回収マーカーとして有用なテトラスパニンファミリー(CD63、CD9、CD81)の検出とエキソソーム内在性RNAの検出を行った。また大腸癌細胞株が分泌するエキソソームに内在する微量RNAを増幅し、マイクロアレイによるプロファイリングを検討した。
大腸癌細胞株由来エキソソームに存在するテトラスパニンファミリーの検出を行った結果、HCT-15ではCD63、CD9、CD81が検出され、SW480ではCD9およびCD81、WiDrではCD81のみが検出された。CD81はすべてのエキソソームから検出された。この結果をエキソソーム回収量の結果と比較すると、テトラスパニンの発現種類が少ない細胞ほどエキソソームの回収量が多いという結果が得られ、発現しているテトラスパニンの種類や量がエキソソームの分泌量に関与していることが示唆された。
エキソソームから抽出されたRNAを用いてRT-PCR法を行ったところ、エキソソーム内にはmRNA、microRNA、アンチセンスRNAが存在することが確認できた。さらにマイクロアレイ解析によって多くの種類のmRNA 、microRNA、アンチセンスRNAを同定した。特にエキソソーム内にアンチセンスRNAが存在することは今回我々がはじめて報告しており(Chiba et al. Oncol Rep, 2012.)、現在バイオマーカーとしての候補や有用性の検討をしている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] An efficient method for high-fidelity messenger RNA amplification from a small amount of total RNA.2013

    • Author(s)
      Mitsuru Chiba
    • Journal Title

      Biomedical Reports

      Volume: 1 Pages: 105-110

    • DOI

      DOI: 10.3892/br.2012.15

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Exosomes secreted from human colorectal cancer cell lines contain mRNAs, microRNAs and natural antisense RNAs, that can transfer into the human hepatoma HepG2 and lung cancer A549 cell line.2012

    • Author(s)
      Mitsuru Chiba
    • Journal Title

      Oncology Reports

      Volume: 28 Pages: 1551-1558

    • DOI

      DOI: 10.3892/or.2012.1967.

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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