2012 Fiscal Year Annual Research Report
診断マーカー感度向上に向けた高親和性抗体迅速単離法の開発
Project/Area Number |
23790617
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小澤 龍彦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (10432105)
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Keywords | ウサギモノクローナル抗体 / 高親和性抗体 / ISAAC |
Research Abstract |
抗原特異的ウサギモノクローナル抗体(RaMoAbs)は親和性及び特異性が非常に高く特異的な抗原を検出する上で非常に有用であることから、迅速かつ網羅的なRaMoAbsの作製法が望まれている。 我々が以前に開発し報告したISAAC法、マイクロウエルアレイチップを用いてヒト末梢血由来抗原特異的抗体分泌細胞を検出しヒトモノクローナル抗体を迅速かつ網羅的に作製する方法を今回ウサギ由来リンパ球に応用させた。ウサギを抗原で計4回免疫し、その後採血を行いリンパ球を単離した。単離したリンパ球を用いISAAC法により抗原特異的抗体産生細胞の検出を行った。目的の細胞を採取し単一細胞RT-PCRにより抗体遺伝子の可変領域を増幅させ、ウサギ抗体発現プラスミドに組み込み、作製したそのプラスミドをCHO-S細胞に導入することで細胞培養液中にリコンビナント抗体を得た。得られたリコンビナント抗体が抗原と結合するかをELISAにより確認を行ったところ、確かに結合することが示された。これら抗体の親和性を測定した結果、多くは10の-12乗Mという非常に親和性の高い抗体であることが示された。 更にISAACによる抗原特異的抗体産生細胞を検出する方法を応用することで、非常に親和性の高い抗体を効率よく選別する事、ならびにリン酸化ペプチド特異的抗体産生細胞を非常に効率よく検出することに成功した。 我々の確立した迅速かつ網羅的なウサギモノクローナル抗体の新しい作製法は、研究用途のみならず、臨床用途にも寄与することが期待される。
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Research Products
(16 results)