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2012 Fiscal Year Annual Research Report

抗体工学的アプローチによる新世代受動喫煙評価システムの開発

Research Project

Project/Area Number 23790632
Research InstitutionKobe Pharmaceutical University

Principal Investigator

森田 いずみ  神戸薬科大学, 薬学部, 助手 (20299085)

Keywords抗体工学 / 受動喫煙 / バイオテクノロジー / 分析科学 / 社会医学
Research Abstract

我々は先に, 低親和力ながら, モノクローナル抗コチニン抗体を産生するハイブリドーマを樹立した. さらに, その"野生型" scFv を調製している.このscFv遺伝子を鋳型として, error-prone PCRにより変異VH及びVLの調製を行った. これら変異VH及びVLをoverlap extension PCRにより連結して, 変異scFv遺伝子ライブラリーを作製し,ファージ提示を行った. このライブラリーから, コチニン出発物質であるマウス抗体よりも高い親和力を示すscFv提示ファージクローンについて,固定化コチニンに対するパンニングにより選択をした. 得られた"improved binder"の scFv 遺伝子を鋳型として, さらに変異の導入と選択を行い, ELISAから判断して,より親和力が高い2種のscFvクローンを得た.これら改良型scFvを用いる競合型ELISAの条件を最適化して, ヒト尿中CTの測定を試みた. その感度を比較したところ,それぞれ0.2 ng/assayであり, マウス抗体を用いた従来のELISA (midpoint 5.3 ng/assay) と比べて大幅な高感度化に成功した. このELISAについて, 受動喫煙モニタリング法としての有用性を評価すべく, ヒト尿試料の添加による感度への影響を調べたところ, midpointはそれぞれ0.3, 0.4 ng/assayであり, 実用的な感度が十分に保たれていた. 健常ヒト尿200検体の測定を行ったところ, ポリクローナル抗体による既存の測定キットとよく符合する結果が得られた. 改良型scFvを用いることによりELISAを高感度化することに成功し, 受動喫煙下限レベル (5~10 ng/mL程度) の測定が可能になった. 本アッセイ系は, 受動喫煙のモニタリングに有用と期待される.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 実用診断試薬を創出する試験管内分子進化 (6). 改良型scFvを用いるヒト尿中コチニンELISAの確立2013

    • Author(s)
      森田いずみ, 大山浩之, 渡部芳郎, 平井杏奈, 太田光熙, 小林典裕
    • Organizer
      日本薬学会第133年会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      20130328-20130328

URL: 

Published: 2014-07-24  

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