2011 Fiscal Year Research-status Report
症例対照研究による多発性骨髄腫のリスク要因と多段階的エピジェネティクス異常の探索
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23790666
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
野島 正寛 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00457699)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 多発性骨髄腫 / 多段階発がん |
Research Abstract |
平成23年度には、札幌医科大学第一内科より多発性骨髄腫症例36検体が収集されており、随時次世代シーケンサーによるメチローム解析およびBisulfite-Pyrosequencingによる検討を進めている。また、3検体の正常形質細胞DNAや多発性骨髄腫の前がん状態と考えられるMGUS7症例の検体も収集されており、これらを対照群としている。現在のところ、次世代シーケンサーによる検討を15例で進めており、これらの結果によりゲノムワイドなメチル化状態については十分な情報が得られると考えている。また、Bisulfite-PyrosequencingによりLINE-1やAluといった反復配列や、各種遺伝子についても検討を進めており、多発性骨髄腫においてはグローバルな低メチル化状態が進行した状態にあることが明らかとなっている。さらに、具体的な遺伝子のメチル化状態の変化についても、多段階的な発がんという観点で検討を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
DNAを使用した検討については、検体が収集され、順調に検討が進められている。また、今後検討を進める部分についても、準備段階は既に終了しており、早い時期に完了できると考えている。しかし、調査票を利用した研究については、症例数が限られているため検出力が確保できない可能性が高いことから、電子カルテなど既存の情報を利用したものに切り替えたい。このような理由により、「おおむね順調」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の検討内容はDNAを利用した解析を中心に検討を進める予定とし、生活習慣などの内容については、電子カルテなど既存の情報を基に収集することとする。多段階発がんのプロセスに応じたDNAメチル化状態の変遷という重要な課題については、現在の方針で十分迫ることができるものと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
繰り越し予算が全体の1/3ほどとなったが、昨年度は検体の収集や研究計画の調整、至適条件の設定などに時間を要し、実際に予算を必要とする場面がやや少なかったことによる。次世代シーケンサーによる検討やBisulfite-Pyrosequencingに伴う試薬の購入などは今年度に本格化するため、今年度に予算の大部分を使用することとなる。
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