2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790708
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
北村 香織 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (80468975)
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Keywords | 慢性疼痛 / 疫学 |
Research Abstract |
慢性疼痛(6カ月以上続く痛み)は、患者のQOLを制限する重要な要因であり、その予防対策立案が求められている。本研究は、慢性疼痛の有病率、および関連する諸要因を探索することが目的であった。 調査票は自記式調査票を用い、6ヶ月以上続いている痛みのある部位およびその程度(SF-36による)を選択させた。また、疼痛が、運動・動作と関連があるかどうかを調べる9項目の動作に関連した疼痛についても尋ねた。昨年度は関川・粟島浦地区の調査票収集を完了し、村上市における調査を開始した。村上市では、原則として各地区の区長の協力を得て調査票の配付回収を行った。協力の得られなかった地区では、郵送法によった。村上市における地区ごとの最終回収数は、荒川地区1,624人、神林地区1,737人、旧村上市(村上地区、岩船地区、瀬波地区、海府地区、山辺里地区)4,801人、朝日地区2,373人、山北地区1,312人であった。関川村の2,632人および粟島浦村の108人を加えると、合計14,587人の調査票が回収できた。調査票記載の不備については、電話で聞き取りを行った。電話で聞き取りができなかった対象者には郵送により再調査を行った。データ入力はダブルエントリーの方法で行った。現時点での統計解析の結果、関川・粟島地区における慢性疼痛ありと答えた者の人数は600人(23.4%)であった。慢性疼痛の主要な部位別では腰痛が455人、膝痛が121人であった。現在村上市のデータを解析中であり、全体の結果の解析を行い成果報告する予定である。
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