2012 Fiscal Year Research-status Report
社会医学・行政が連携した大規模調査に基づく具体的自殺予防対策プログラムの構築
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23790709
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
井上 顕 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40469036)
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Keywords | 自殺 / 予防 / 社会医学 / 行政 / 連携 / 対策 / 事項 / 日本 |
Research Abstract |
本研究課題は平成24年度、3年計画の2年目であった。平成24年度当初に平成23年度(本研究課題開始年度)の本研究の進行状況を再度理解し、平成25年度(本研究課題最終年度)までにおける研究進行のスケジュールも確認した。基本的に平成24年度は本研究課題各項目において平成23年度からの継続進行である。①「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」については、昨年度調査したものを継続してまとめ、それに基づき系統的に現状の自殺予防対策を示していけるように検討中である。②「自殺の詳細な実態調査」に関しても昨年度に検討を行ったことをまとめながらという進行経過である。③「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」においては、昨年度に引き続きカナダのケベック大学(詳細:Université du Québec à Trois-Rivières)を訪問し、最近において殊に早急に必要となってきている自殺予防対策事項の検討、効果的な自殺予防対策を目指した対策の具体的示唆に向けた検討等も行った。平成25年度においては、先述①、②、③を継続進行していく中で、同年度前半には調査結果をまとめ、わが国に適する実状に応じた総合的かつ具体的な自殺予防対策プログラムを検討し完成すること、また、本研究の成果を学術会議や学術雑誌において報告できるように進行していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先述の研究実績の概要に示した②「自殺の詳細な実態調査」の項目においては、予定の進行よりも遅れている状況である。①「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」と③「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」については、おおむね予定の進展状況にあたると考えている。これらを総合的に考えると「自殺の詳細な実態調査」の項目の進行が急務であり、(3)「やや遅れている」という区分であるとした。 平成25年度の研究進行においては、先述に示した①「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」、②「自殺の詳細な実態調査」、③「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」項を継続し、同年度の前半にはそれらをまとめ、自殺予防対策プログラムの完成に至るまでにしなければならない。進行が遅れている②「自殺の詳細な実態調査」の検討を主に行っていくこととともに、①「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」と③「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」も現ペースにて進行していく予定である。また、本研究を学術的に示していけるように進行状況をしっかりと把握し、実行していかねばと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、平成24年度までにおいて進行が遅れている項の「自殺の詳細な実態調査」についての継続調査・検討をスピードアップし、行っていく。また、「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」と「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」に関しても継続してまとめていき、調査必要時はもちろん進行を理解した上で進めていく。先述の研究実績の概要にも示したように平成25年度は、本研究課題最終年度のため、「各都道府県別自殺予防対策と動向の比較」、「自殺の詳細な実態調査」、「具体的な自殺予防対策(海外における)の検討(海外調査)」に関し、調査結果を同年度前半までにはまとめ、それらをもとにして総合的で具体的な自殺予防対策プログラムを完成し、成果報告できるように進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究課題は平成23年度・平成24年度と3年計画の2年目が終了した。現在、直接経費において6万円少々の残はあるも、研究費の合計において経費予定に近い使用で進んでいると考えている。平成25年度は、本研究課題最終年度であり、継続の進行の中で、調査結果をまとめて、それらを基盤にわが国に適し実状に応じた総合的であり具体的な自殺予防対策プログラムを様々な角度からも検討し、完成させる。そのために大切に本研究費を使用し、学術的側面としても本研究成果を示していけるようにしたい。
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Research Products
(16 results)