2012 Fiscal Year Research-status Report
マウスモデルを用いた膵癌に対するmTORとMAPKを標的とした治療法の検討
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23790773
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
毛利 大 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20582513)
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Keywords | 膵発癌マウスモデル / 分子標的薬 |
Research Abstract |
我々の樹立した膵発癌マウス(遺伝子型Ptf1acre/+;LSL-KrasG12D/+;Tgfbr2flox/flox)は、ヒト膵癌の組織像とよく近似するため、膵癌において単剤では臨床的に使用されていない分子標的薬を使用し、偽薬・単剤および併用と比較することで、その抗腫瘍効果・生存期間の延長効果を検討、作用機序を解明することを目標としている。 我々は昨年度から膵発癌マウス及びそのマウスモデルから樹立した癌細胞に対しMEK inhibitorとしてCI-1040, mTOR inhibitorとしてRAD001を用いた投与実験を行っている。ジェノタイピングにより遺伝子型を確認した膵発癌マウスをランダムにcontrol群、各単剤群、併用群と分け投与実験を行い、併用群で最も予後延長効果を示したがその機序解析、効果確認のため免疫染色、ウェスタンブロットを追加している。 各inhibitorの投与によりphospho ERK及びphospho S6rpの発現が抑制されているほか、併用群でPCNAの発現低下、apoptosisの誘導が確認されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本実験で最も時間を要すると考えられるvivoでの実験は初年度にある程度進んでいたが、検体を保存していた冷凍庫の故障があり、実験の精度維持のため検体の採取をやり直したこと、また研究者自身の異動に伴う実験環境・労働状況の変化により予定よりは進んでいないと言わざるをえません。しかし、今春再度前職場に戻ることとなり、遅れは十分に取り戻せると考えます。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫染色やウェスタンブロットを中心とした個々の蛋白発現、Cross Talkの解明を進める。投与実験の蓄積を進め、既存抗癌剤との比較も視野に入れ、ヒト膵癌の新規治療法の開発に貢献することを目標とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
マウスの維持、投与実験にかかる注射器やコニカルチューブなどの雑費 FACS用の試薬、免疫染色及びウェスタンブロットに使用する抗体、メンブレンなどの諸費用
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