2012 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪肝炎を基盤とした肝発癌におけるマクロファージスカベンジャー受容体の役割
Project/Area Number |
23790806
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
藤井 英樹 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 病院講師 (20382070)
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Keywords | 肝癌 / 肝硬変 / マクロファージ |
Research Abstract |
申請者らは平成20~21年度の科学研究費補助金 若手研究(B) 課題番号21790682において、脂肪性肝炎の病態形成におけるマクロファージスカベンジャー受容体(Macrophage scavenger receptor A :MSR-A)の役割に関する検討を行った。MSR-A(CD204)は分子量220 ~250kDのホモ3量体の1回膜貫通型受容体で、マクロファージの異物貪食および活性化に関与している。今回、申請者らはこれまでの研究を発展させ、MSR-A KO マウス及びコントロールマウスに脂肪肝・肝細胞癌を誘発し、その差異を検討・解析することでMSR-Aの肝発癌における役割を明らかにする研究計画を立案した。生後2週齢のマウスにN,N'-ジエチ ルニトロソアミン(DEN)を腹腔内投与し、6週齢よりcholine-deficient, L-amino acid-defined (CDAA)食を与えた。36週に解剖し、腫瘍数やサイズ等を検討した。コントロール群では肝臓は病理的に脂肪肝炎であり、平均11.8ケ、最大径6.1mmの腫瘍を認めた。一方、MSR-A KO群では平均6.3ケ、最大径3mm大の腫瘍を認めた。各々に有意差は認められなかった。
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Research Products
(1 results)