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2011 Fiscal Year Research-status Report

Dysfunctional HDLが冠動脈疾患の進展退縮に及ぼす影響の解明

Research Project

Project/Area Number 23790852
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

杜 隆嗣  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50379418)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
KeywordsHDL / 脂肪酸解析
Research Abstract

当院倫理委員会承認後、当院循環器内科入院患者より早朝空腹時採血を行い、血清を回収した。その血清を用いてメタボローム解析を行い、各患者血清における脂肪酸組成の解析を行った。血清中とHDL粒子中のEPA/AA ratioとパルミチン酸濃度は、正の相関を示すことを確認し、血清中のEPA/AA ratioは、血清中LDLコレステロールと負の相関を示した。血清中パルミチン酸濃度は、血清中LDLコレステロールや中性脂肪 (TG) 量と正相関を示し、HDLコレステロールとの相関はなかったが、HDL-TG含有量と強い正相関を認めた。健常ボランティアのHDLにおいて、HDLコレステロール引き抜き能と、EPA/AA ratioに有意な相関関係はみられていないが、入院患者で高HDL血症患者においては、HDL引き抜き能とEPA/AA ratioに正の相関の傾向が見られている。HDLパルミチン酸濃度は、健常ボランティアにおいて、HDL抗酸化作用と負の相関の傾向が見られている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

患者血清のストックは十分量確保できており、メタボローム解析も順調に進んでいる。現状、HDLの質的評価については、少数のサンプルしか行えていないが、平成24年度に、計画的に進めていく予定である。

Strategy for Future Research Activity

健常ボランティアや入院患者ともに解析を進めていく予定である。血清パルミチン酸濃度が、HDL中の中性脂肪割合と相関し、HDL-TGが、冠動脈疾患患者で有意に増加していたという国内の報告もあることから、動物実験あるいは、実験室において、パルミチン酸含有量の多いHDLを作成し、コレステロール引き抜き能や抗酸化能を調べる。現在は、サンプル集積の途中であるが、冠動脈造影、IVUS、OCTを用いて冠動脈粥腫病変の性状を評価するとともに、高感度の質量分析計を用いてHDL粒子中の脂肪酸組成を分析し、HDLの抗動脈硬化作用との関連を検証する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

メタボローム解析用の質量分析装置の消耗品購入に使用予定。今後、細胞や酸化ストレス測定試薬、RIなどを用いて、HDLの質的評価を行う予定のため、その消耗品、試薬の購入費に充てる。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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