2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790899
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 朗 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (90591412)
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Keywords | 分化誘導 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
1.CCDカメラを購入し、ウェスタンブロット・ゲルシフトアッセイ・サイトカインアレイに活用できた。 2.統合的なトランスクリプトーム解析により、ヒト肺上皮細胞の上皮間葉転換を制御しうるmiRNA・遺伝子群を抽出した。パスウェイ解析・Gene Ontology解析・GSEA・クラスタリングなどのin silico解析も行った。 3.アデノウイルス・レトロウイルス・レンチウイルスの発現ベクターを作成し、GFP発現をフローサイトメーターで検出して遺伝子導入効率の検定を行った。マウスES細胞・肺上皮細胞にはレトロウイルスが、ヒトiPS細胞・肺上皮細胞・線維芽細胞にはレンチウイルスが有効であることが確認できた。TGF-betaに対する人工的miRNAの発現システムを構築し、三次元共培養での効果を検証した。エレクトロポレーションの条件検討も行った。TTF-1、TAZ、FOXA2遺伝子のクローニングを行って発現ベクターを作成した。 4.ヒト皮膚線維芽細胞からiPS細胞を作出した。Oct-4などの未分化マーカーの発現をqRT-PCRで確認し、SSEA4などの表面抗原を蛍光免疫染色で確認した。ゲノムPCRによりベクター配列が染色体に組み込まれていないことも確認した。多分化能の検定として、ヌードマウスでの奇形腫形成を行い、三胚葉系組織への分化を認めた。 5.iPS細胞から肺上皮細胞への分化誘導を試みるため、阻害剤・増殖因子・ディッシュコーティングの条件検討を行い、さらにメチル化阻害剤、HDAC阻害剤の効果も検証した。ヒトiPS細胞およびヒト皮膚線維芽細胞に、エピソーマルベクターを用いてTTF-1・TAZ・FoxA2遺伝子を導入し、さらに肺上皮細胞用の培地で培養を行った。肺上皮細胞マーカーの発現上昇をqRT-PCRで確認でき、さらに電子顕微鏡で細胞の形態観察も行った。
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Research Products
(2 results)