2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23790926
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
根井 貴仁 日本医科大学, 医学部, 助教 (30597670)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 間質性肺炎 / fibrocyte / IL-13 / 特発性肺線維症 / ブレオマイシン誘発肺障害モデルマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
健常者の末梢血からPBMCsを分離しIL-13(5ng/ml、10ng/ml)刺激群とIL-13非刺激群で5日間の培養後fibrocyte(CD45, collagenI陽性細胞と定義)をFACSで解析したが差は認められなかった。次にPBMCsを分離後に磁気ビーズを用いてCD3、CD56陽性細胞をnegative selection、またはCD14陽性細胞をpositive selectionした群で、IL-4(10ng/ml)、IL-13(10ng/ml)、IL-4+IL-13などとともに5日間培養したが、目視では非刺激群と比較し細胞形態や細胞数に差は認められなかった.Cell lysateを用いたmRNAの発現解析でも、fibrocyteへの分化は確認できなかった。 非特異性間質性肺炎患者の末梢血からPBMCsを分離後、磁気ビーズを用いてCD14陽性細胞をpositive selectionし同様に培養を行ったが、形態的な差は認められなかった。Cell lysateを用いた定量的PCRでは、CD14の発現は非刺激群と比較しIL-4、IL-13、IL-4+IL-13刺激群で減少傾向を示したが、S100A4に関しては発現の差に傾向は認められなかった。 単球系の細胞株であるU937細胞を用いたin vitroの実験では、U937をIL-4、IL-13、IL-4+IL-13とともに5日間培養し、FACSでfibrocyteへの分化を検討したが、明らかな分化は見られなかった。またCD14や各種間葉系のマーカーの発現にも違いは見られなかった。U937をPMAでマクロファージに分化させた細胞を用いた検討では、IL-13の刺激により、CD14の発現は低下し、S100A4の発現は増加する傾向が見られた。 今回の検討では、末梢血単球系細胞からfibrocyteを誘導することができなかった。
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