2012 Fiscal Year Annual Research Report
クロウー深瀬症候群の病態機序解明と再発予防に対する新規治療法開発
Project/Area Number |
23790975
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三澤 園子 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30375753)
|
Keywords | クロウ・深瀬症候群 / サリドマイド / 移植後再発 / 臨床試験 |
Research Abstract |
クロウ-深瀬症候群は形質細胞異常を背景に末梢神経障害・胸腹水・腎障害・皮膚変化など多彩な症状を呈する予後不良の疾患である。本研究は、クロウ-深瀬症候群の移植療法後の再発に注目し、再発に関連するリスクファクター・病態を明らかにすること、サリドマイドの再発予防効果について検討することを目的とする。 平成23年度の検討で、クロウ-深瀬症候群の移植後の再発に関するこれまでの疫学データの詳細な解析を行った。それにより、移植後の再発に関して、移植前治療の有無、移植前の病勢のコントロールが重要である旨の研究成果を得た。 平成24年度はこの成果に基づき、申請時の研究計画を修正し、移植前のサリドマイド治療に関する臨床試験計画を作成し、実施体制整備を行った。本臨床試験は医師主導治験として平成25年7月に開始予定である。また、クロウ-深瀬症候群の早期診断に関する研究を行い、全国規模での啓発活動を展開した。この活動により本症候群の早期診断における一定の効果が得られ、当施設への病初期の患者が積極的に紹介されるようになっている。さらに、クロウ-深瀬症候群の再発に関連するサイトカイン探索を目的として、患者の血清保存を行った。サイトカインの網羅的検索を予定している
|