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2012 Fiscal Year Annual Research Report

受容体欠損マウスを用いたOGR1ファミリーGPCRのインスリン分泌応答機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23791014
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

中倉 敬  帝京大学, 医学部, 助教 (60568658)

KeywordspH / インスリン / プロトン / 糖代謝 / OGR1ファミリー / GPCR / INS-1細胞
Research Abstract

本研究ではプロトンとリゾ脂質をリガンドとするGタンパク質共役型受容体OGR1ファミリー (OGR1、TDAG8、GPR4、G2A) とインスリン分泌調節との関係について明らかにすることを目的として、 OGR1ファミリー欠損マウスを用いて解析を進めてきた。前年度までの研究結果により、OGR1欠損マウスに対して腹腔糖負荷試験やインスリン感受性試験を行うと、糖負荷後に顕著に血中インスリン濃度が低下することやインスリン感受性が亢進することを見出している。加えて、マウスからの単離膵ラ氏島を用いた解析によって、OGR1がリゾ脂質ではなく細胞外pHの低下を感知して、グルコース応答性インスリン分泌を増進している可能性が示唆されていることから、今年度はOGR1を介したインスリン分泌調節メカニズムを明らかにすることを目的として、マウス単離ラ氏島とラット膵β細胞株であるINS-1細胞を用いたin vitro培養系における研究を中心に進めてきた。
インスリン分泌に対するOGR1の作用点を解析するために、単離ラ氏島に対してインクレチン受容体GPCRなどに対するアゴニストやSU剤、Gqタンパク質抑制剤を作用させた際のpH依存的なインスリン分泌の解析を行った。加えて、OGR1のセカンドメッセンジャーであるカルシウムの細胞内変動について、カルシウムイメージング法での解析を試みた。さらに、INS-1細胞を用いた解析から、細胞外pHの低下に従ってイノシトールリン酸の合成量が増加することを確認した。以上の解析から、OGR1は膵β細胞で生理的pHで活性化する受容体であり、Gqタンパク質/PLC/カルシウム系を介してグルコース応答性経路のKATPチャネルから電位依存性カルシウムチャネル周辺の活性を調節することで、インスリン分泌を制御している可能性が示唆された。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Angiogenesis in the Intermediate Lobe of the Pituitary Gland Alters its Structure and Function2013

    • Author(s)
      Tanaka S, Nakakura T, Jansen EJ, Unno K, Okada R, Suzuki M, Martens GJ, Kikuyama S.
    • Journal Title

      General and Comparative Endocrinology

      Volume: 185 Pages: 10-18

    • DOI

      10.1016/j.ygcen.2013.01.009.

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Deficiency of Proton-Sensing Ovarian Cancer G Protein-Coupled Receptor 1 Attenuates Glucose-Stimulated Insulin Secretion2012

    • Author(s)
      Nakakura T, Mogi C, Tobo M, TomuraH, Sato K, Kobayashi M, Ohnishi H, Tanaka S, Wayama M, Sugiyama T, Kitamura T, Harada A, Okajima F
    • Journal Title

      Endocrinology

      Volume: 153 Pages: 4171-4180

    • DOI

      DOI:10.1210/en.2012-1164

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 膵β細胞におけるプロトン感知性OGR1を介したインスリン分泌シグナルの解析2012

    • Author(s)
      中倉敬,茂木千尋,戸村秀明,岡島史和
    • Organizer
      第85回日本生化学会
    • Place of Presentation
      福岡県 福岡国際会議場、マリンメッセ福岡
    • Year and Date
      20121214-20121216
  • [Presentation] プロトン感知性OGR1によるインスリン分泌調節シグナルの解析2012

    • Author(s)
      中倉敬,茂木千尋,田中滋康,戸村秀明,岡島史和
    • Organizer
      第37回日本比較内分泌学会大会
    • Place of Presentation
      福井県 福井大学文京キャンパス
    • Year and Date
      20121129-20121201

URL: 

Published: 2014-07-24  

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