2011 Fiscal Year Research-status Report
エピジェネティクスによる脂肪細胞分化の制御機構の研究
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23791021
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽田 裕亮 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20436463)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 脂肪細胞 / 分化 / ヒストン / クロマチン / エピゲノム / エピジェネティクス |
Research Abstract |
本研究では脂肪細胞分化におけるbivalent ヒストン修飾やH3K27 メチル化・脱メチル化酵素の役割を明らかにすることを目標とする。各 種細胞の脂肪細胞分化・他系統分化・分化刺激におけるPPARγプロモーターにおけるbivalent修 飾(H3K4me3+, K27me3+)の変化のChIP(クロマチン免疫沈降法)による検討では、発生初期段階におけるES細胞、胎児線維芽細胞におけるPPARγ1のプロモーターにおいてH3K4me3陽性,H3K27me3陽性のbivalent markを認めた。胎児線維芽細胞の脂肪細胞分化に伴って、PPARγ1の転写が増加するのと同時期に、転写促進型ヒストン修飾であるH3K4me3は変化しないのに対し、抑制型ヒストン修飾であるH3K27me3が減少する事を明らかにした。一方、成獣のマウスの白色脂肪組織では脂肪細胞にはbivalent markが認められないのに対し、間質に存在する細胞のうち脂肪細胞へのポテンシャルを有している細胞分画においてbivalent修飾が認められ、in vivoにおける幹細胞状態においても重要である可能性が示唆された。またbivalent修飾に関わるヒストン修飾酵素のノックダウンにより脂肪細胞分化が抑制される事から、脂肪細胞の分化のポテンシャルの維持とその解除にPPARγプロモーターのエピジェネティックな制御が重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画に沿って、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究結果を踏まえて、研究計画の次年度以降の研究を遂行する
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主として研究遂行のための物品・消耗品およびデータ発表や収集のための学会参加の旅費として使用する。
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