2013 Fiscal Year Annual Research Report
ナトリウム利尿ペプチドの内軟骨性骨化におけるクロストーク
Project/Area Number |
23791056
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 寿人 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50537347)
|
Keywords | 内分泌 / 骨代謝 / 成長板軟骨 |
Research Abstract |
CNP/GC-B/cGMP系とTGFβ/BMPファミリーの相互作用を明らかにするために、BMPがCNP下流シグナルに与える影響を検討した。 ATDC5においてVehicle群、CNP単独添加群、BMP2単独添加群、BMP2およびCNP共添加群の4群でのcGMP産生量をELISA法を用いて測定した。Vehicle群およびBMP2単独添加群ではcGMP値は低値であったが、既報の通り、CNP単独添加群では著明にcGMP値は上昇を認めた。BMP2およびCNP共添加群においてもCNP単独添加群と同様に著明にcGMP値は上昇を認めたが、CNP単独添加群と比較して有意差を認めなかった。よって、BMPがCNP下流シグナルであるCGMP産生に与える影響は認められなかった。 以上より、これまでの研究結果を総合すると、CNP/GC-B/cGMP系はBMP2の下流シグナルであるリン酸化smad1/5/8を抑制することにより、さらに下流のId2やRunx2などの遺伝子発現を抑制していた。また、BMP2の下流でALP活性が促進されるが、この系ではこれはsmad経路を介しているのではなくnon-smad経路を介していることが示唆された。 これらの新たな知見をまとめて、今後、論文投稿を予定している。
|