2013 Fiscal Year Annual Research Report
制御性T細胞の樹状細胞抑制に関与する転写因子の同定と免疫療法の開発
Project/Area Number |
23791067
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大西 康 東北大学, 大学病院, 助教 (10509574)
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Keywords | 樹状細胞 / 免疫寛容 / 制御性T細胞 / 移植再生医療 / FoxO3a / CD86 / TIM-3 |
Research Abstract |
前年度までの研究により、ヒト単球由来樹状細胞(hMoDC)においてFoxO3aはCD80/86の発現を抑制することでDCの活性化を制御していることが示された。次にLPS刺激によるDC活性化時における細胞内FoxO3a局在の変化とリン酸化を経時的に調べた。LPS刺激から30分後にはFoxO3aの核外への移動が観察された。さらにFoxO3aに対するリン酸化FoxO3a比はLPS刺激15分後から上昇し、30分後には約2倍となった。LPS刺激後FoxO3aは速やかにリン酸化され、核外へ移動することでDCにおける抑制が解除され、CD80/86発現上昇を誘導することが示唆された。次にLPS刺激後CD86 mRNA量を経時的に定量したところ、6時間後から上昇が認められ、12時間後には約2倍、24時間後には約6倍に増加した。一方、FoxO3a mRNA量は6時間後までは発現量が変化しないが、12~24時間後には約8倍に急増した。FoxO3a発現上昇はCD86発現上昇よりも遅れて観察されることから、DC活性化に伴うネガティブフィードバックの可能性がある。次にDCにおいてFoxO3a活性化と関連する分子としてTIM-3について検討した。TIM-3はHMGB1と核酸の複合体をリガンドとしてDCに対して抑制性シグナルを伝達することが知られている。腫瘍に浸潤したDCにおいてはFoxO3a活性化とTIM-3発現上昇が報告されている。単球系細胞株であるU937においてTIM-3を強制発現させたところU937の増殖が抑制され、FoxO3aの核への局在が増加していることが示された。TIM-3からの抑制性シグナルはFoxO3aを介して作用する可能性が示唆された。
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[Journal Article] 3-Deazaneplanocin A (DZNep), an inhibitor of S-adenosylmethionine-dependent methyltransferase, promotes erythroid differentiation2014
Author(s)
Fujiwara T, Saitoh H, Inoue A, Kobayashi M, Okitsu Y, Katsuoka Y, Fukuhara N, Onishi Y, Ishizawa K, Ichinohasama R, Harigae H
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Journal Title
The Journal of Biological Chemistry
Volume: 289
Pages: 8121-8134
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Addition of oral cyclophosphamide is effective for myeloma refractory to lenalidomide/dexamethasone2013
Author(s)
Hiroki Kato, Yasuhi Onishi, Keiichi Ohashi, Aiko Kondou, Shin Hasegawa, Youko Okitsu, Yuuna Katsuoka, Noriko Fukuhara, Tohru Fujiwara, Junichi Kameoka, Kenichi Ishizawa, Masanori Takagawa, Hideo Harigae
Organizer
第75回日本血液学会総会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
20131011-20131013