2013 Fiscal Year Annual Research Report
巨核球造血・血小板機能を制御する細胞内分子機構の解析-血栓症予防の可能性を探る-
Project/Area Number |
23791069
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
上妻 行則 筑波大学, 医学医療系, 助教 (90550145)
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Keywords | 血小板 / 巨核球 |
Research Abstract |
申請者のこれまでの研究成果から、血小板機能へのCD226の関与が示唆されていたので、血小板機能へのCD226の関与をCD226 ノックアウト(KO)マウスを用いて評価した。、野生型(WT)とCD226 KO 血小坂において血小板活性化マーカー CD62P、microparticle(MP)などについて検討したところ、両者で有意な差が認められた。また、calpain-calpastatin 系が巨核球造血及び血小板機能を制御する可能性を申請者の先行研究で見出していたので、calpain 阻害剤, calpeptin を血小板に添加し、calpain の血小坂機能への影響を検討したところ、阻害剤添加により CD62P、MPなどの各種血小板活性化マーカーが影響を受ける可能性を見出した。またwestern blotting によって、血小板活性化においてはcalpain 1の活性化が認められるものの、calpain 2の活性化は認められないことが明らかとなった。巨核球造血におけるcalpain の関与を阻害剤添加により検討したところ、阻害剤添加により巨核球胞体突起形成が抑制された。以上のことから、CD226及びcalpain は巨核球造血及び血小板機能を制御する重要な分子であること、さらには現在増加傾向にある血栓症の予防及び治療法を確立するためのターゲットとなりうる分子であることが示唆された。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] C1galt1-deficient mice exhibit thrombocytopenia due to abnormal terminal differentiation of megakaryocytes2013
Author(s)
Takashi Kudo, Takashi Sato, Kozue Hagiwara, Yukinori Kozuma, Takashi Yamaguchi, Yuzuru Ikehara, Michito Hamada, Ken Matsumoto, Masatsugu Ema, Soichiro Murata, Nobuhiro Ohkohchi, Hisashi Narimatsu, Satoru Takahashi
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Journal Title
blood
Volume: 122
Pages: 1649-1657
DOI
Peer Reviewed
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