2013 Fiscal Year Annual Research Report
抗腫瘍免疫誘導におけるSTAT3とヒストンアセチル化機構の解明
Project/Area Number |
23791150
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小野田 正志 山形大学, 医学部, 助教 (10582562)
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Keywords | 抗腫瘍免疫 / 樹状細胞療法 / STAT3 / エピジェネティックス / HDAC |
Research Abstract |
樹状細胞に代表される抗原提示細胞は、サイトカイン(IL-12、IL-10)を産生して、抗腫瘍免疫を誘導する。STAT3欠損樹状細胞は、野生型に比べ高い抗腫瘍免疫を誘導する。STAT3がどのようにサイトカイン産生調節を行っているか、ヒストンアセチル化に着目し、エピジェネティックス制御の点から、分子レベルで解明することを目的として研究を遂行することを目的とする。 STAT3によるHDACsの発現調節を、STAT3欠損骨髄由来樹状細胞、STAT3 shRNA knock down マクロファージ細胞株を用いて、RT-PCR法、ウェスタンブロット法で確認する。STAT3がHDACsの発現をどのように調節しているかをプロモーター解析で証明する。次に、STAT3欠損抗原提示細胞中のサイトカインの発現を野生型とともにELISA法で定量比較する。HDACsをSTAT3欠損細胞株にknock in して、サイトカインが機能的に救済されるかをELISA法で検討する。サイトカインプロモーター領域、特にIL-12、IL-10のConserved noncoding sequenceのヒストンアセチル化をChIP法で検討する。 STAT3欠損骨髄由来樹状細胞を誘導し、野生型と共に実験に供した。樹状細胞への分化はフローサイトメトリー法で確認した。また、STAT3 shRNA knock down マクロファージ細胞株を樹立し、野生型(RAW264.7細胞株)と共に実験に供した。細胞株中のSTAT3発現はウェスタンブロット法で確認した。これらの細胞株を用い、ヒストンアセチル化、HDAC7、HDAC11の発現を検討、サイトカインの産生能を解析した。
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