2012 Fiscal Year Annual Research Report
MRP1モジュレーターのスクリーニング解析法の確立
Project/Area Number |
23791162
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小関 道夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (60444303)
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Keywords | 癌 / 薬剤反応性 |
Research Abstract |
我々の研究の目標は、抗癌剤に対する薬剤耐性メカニズムを解明し、克服することである。その中でもABCトランスポーターである多剤耐性関連蛋白質(MRP1)に注目し、研究を行った。 まずモジュレーター候補薬剤の選定とMRP1機能解析による証明を行った。耐性細胞株の樹立に関しては、低濃度抗癌剤添加による耐性細胞選択法によって、樹立することができた。またMRP1cDNAをMRP1が発現していないHEK293にトランスフェクトさせ、MRP1高発現細胞株の樹立に成功した。これらに対して、モジュレーター候補薬剤添加後の薬剤感受性試験として、MTTアッセイを行った。さらにモジュレーター候補薬剤添加後の蛍光色素排出能試験、モジュレーター候補薬剤添加後のMRP1発現を行い、その機能解析を行うことができた。さらに、モジュレーター候補薬剤のMRP1に対する薬理作用の検討として、細胞内グルタチオン濃度測定、ATPaseアッセイ、アポトーシス経路、細胞周期の測定を行った。さらに、MRP1における遺伝子多型と機能解析、モジュレーターに与える影響を解析した。 これらのMRP1モジュレーターによる抗癌剤の耐性克服に関する研究は、今後のオンコロジーリサーチの中でも注目されていく結果となった。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Paclitaxel-based chemotherapy for aggressive kaposiform hemangioendothelioma of the temporomastoid region: Case report and review of the literature.2012
Author(s)
Funato M, Fukao T, Sasai H, Hori T, Terazawa D, Kanda K, Ozeki M, Mizuta K, Hirose Y, Kaneko H, Kondo N
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Journal Title
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Extensive gene deletions in Japanese patients with Diamond–Blackfan anemia.2012
Author(s)
Kuramitsu M, Matsubara A, Morio T, Takagi M, Toki T, Terui K, RuNan W, Kanno H, Ohga S, Ohara A, Kitoh T, Sugita K, Kudo T, Matsubayashi T, Mizue N, Ozeki M, et al.
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Journal Title
Blood
Volume: Mar 8;119(10)
Pages: 2376-2384
DOI
Peer Reviewed