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2012 Fiscal Year Research-status Report

皮膚構成細胞に対するLEDの作用メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 23791273
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

宮脇 さおり  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (90467853)

Keywords発光ダイオード / 細胞増殖能 / 角化細胞 / 線維芽細胞 / 血管内皮細胞 / リンパ管内皮細胞
Research Abstract

発光ダイオードは、近赤外~紫外線を単一波長で発行する光で、創傷治癒や皮膚の若返りなどに効果があるとされ、近年褥瘡やしわに対して臨床応用が試みられている。しかしながら、作用機序についてはほとんど解明されていない。本研究では発光ダイオードを用いた光線治療を確立し、その作用メカニズムをin vitroに検討することを目的とする。昨年度は発行ダイオード照射機器の作成を行い、皮膚線維芽細胞に与える影響について検討した。その結果630,660nmの波長では、細胞増殖に働き、415nmの波長は細胞増殖抑制に働くことがわかった。今年度は角質細胞に照射を行った。波長が630nm,エネルギー量0.067J/cm2の発光ダイオードを角質細胞にそれぞれ1,2,3,4,5,10,20,30分照射し、72時間後に細胞数をコールターカウンターにて計測し、細胞増殖能を比較検討したが、コントロール群と比較していずれも増殖能の増加は認められなかった。同様の手順で660nm,0.079J/cm2の発光ダイオードを照射したが、同じくコントロール群と比較していずれも増殖能の増加は認めなかった。415nm,0.058J/cm2の発光ダイオードでは、照射量依存性に細胞増殖能が低下し、照射72時間後の角質細胞が変形していた。Tunel法ではアポトーシスに陥った細胞がコントロール群と比較し多数認められた。
415nmの波長を角質細胞に照射した場合、増殖抑制に働くことが確かめられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

リンパ管内皮細胞、血管内皮細胞へ対する細胞増殖能の検討が遅れている。再現性が乏しく追試を行っている状況である。また、線維芽細胞、角化細胞の細胞遊走能に関してscraping法、Boyden Chamber法を行っているが、再現性が乏しい。

Strategy for Future Research Activity

各皮膚構成細胞に対し、発光ダイオードを照射した後、24時間、48時間培養時に細胞培養液を回収し、同時に細胞抽出液を回収する。それぞれの分画に含まれる細胞成長因子(EGF family, TGF-beta, FGF family, IL-1)を、ELISA法、ウエスタンブロット法にて解析し、コントロール群と比較検討する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度とほぼ同様

URL: 

Published: 2014-07-24  

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