2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23791307
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 文晃 東北大学, 大学病院, 助教 (10535157)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | 臨床 / 精神医学 / ARMS / 社会的認知 / 社会機能 |
Research Abstract |
ARMS(at-risk mental state)の社会的認知と社会機能との関連を示し、機能予後の指標となりうるかを検証するための準備として、本年度は、採用する社会的認知課題についての最終選定と準備を行った。そのために、学会や研究会に参加し、資料を集めた。その結果、心の理論 (theory of mind ) picture stories task日本語版とBeck Cognitive Insight Scale (BCIS)日本語版とBrief Core Schema Scale (BCSS)日本語版を使用することとした。心の理論 (theory of mind ) picture stories task日本語版に関しては、評価マニュアルを作成し、評価者間の信頼性を高めるよう工夫した。また、課題に必要なカードの作成をした。研究データを一括管理するため、コンピュータのデータベース管理ソフトを使用し、必要なデータベースの構築を行った。これらの準備が整ったため、東北大学病院精神科の早期精神病専門外来において、ARMSと初回エピソード精神病患者のリクルートを開始した。ARMS患者8名、初回エピソード精神病患者11名において、上記の社会的認知課題を実施した。また、これらの患者の社会機能を社会機能尺度日本語版(Social Functioning Sacle Japanese Version: SFS-J)、全般機能について機能の全体的評定尺度(The Global Assessment of Functioning: GAF)によって評価した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題の選定、作成、評価マニュアルの作成など、計画通りに進行し、ARMSおよび初回エピソード精神病患者の社会的認知の評価と社会機能、全般機能の評価を開始できたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も、ARMS、初回エピソード精神病患者のリクルートを引き続き行う。また、健常者の募集を行い、健常対照群における社会的認知や社会機能評価を実施する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記のため、必要な課題の印刷を行う。健常対照者の協力に対し、謝金を支払う。また、研究のための情報収集のために、旅費を使用して国内外の学会に参加する。
|
Research Products
(1 results)